データ
概要
嬉野市唯一の鉄道駅であり、西九州新幹線の駅では唯一在来線との連絡がない駅。
一部のかもめ号は、当駅を通過する。
- 「嬉野温泉駅」という名称は西九州新幹線開業前の国鉄時代にも用いられており、当時はこの駅から約2.2km離れた場所にある嬉野バスセンターを指す呼称だった。この場合の「駅」とは鉄道駅ではなく自動車駅であり、国鉄の自動車路線におけるバス停留所・バスターミナル・荷捌き施設のうち、鉄道駅と同等の業務を執り行う施設のことである。
- 鉄道駅としては、1931年に廃止された肥前電気鉄道と祐徳軌道以来、91年ぶり。明治時代、至近に九州鉄道(後に国有化)が開通する際、長崎街道沿いではない有田が特産の陶磁器を出荷するために街を挙げて鉄道誘致に舵を切ったのに対し、温泉街・嬉野は強く反対。温泉街としての賑わいは、鉄道が通された武雄にすっかり奪われてしまった。その代わりに官営鉄道と接続する肥前電気鉄道と祐徳軌道を通す事としたものの、官営鉄道の有明線(現在の長崎本線の一部)が開通したために収益悪化により鉄道路線廃止、以降嬉野は鉄道空白地帯となっていた。
駅構造
2面2線の地上駅。
軒が張り出している緩やかな傾斜の屋根が特徴の駅舎で、温もりのある柔らかな『和』の装いをイメージした。