安寧天皇
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あんねいてんのう
日本国代三代天皇。戦後は実在しないという考え方が一般的だったが、今では創作説の説得力は失われている。
綏靖天皇の皇子。
御名を磯城津彦玉手看尊。
綏靖天皇25年(紀元前557年)、21歳の時に皇太子となった。
そして8年後、綏靖天皇が崩御すると、安寧天皇が即位した。
翌年、都を片塩浮孔宮(奈良県大和高田市)に移した。
安寧天皇については伝えられているところが少なく、人柄は未だ謎に包まれている。
『書紀』によると57歳(67歳)、『記』では49歳で崩御した。
畝傍山山麓に御陵がある。
神武天皇の崩御後は10代崇神天皇に至るまでの間、国内には有事なく、天下はよく治まって基礎がますます固まっていった。そのため『古事記』『日本書紀』に事跡の記事を欠き、戦後は実在しなかったとの見方が通説であった。
しかし今では、都の所在地の正確性、婚姻関係の記録、国風諡号など、いずれも後世の創作ではありえないことが明らかとなっており、御陵の記録も平地の前方後円墳ではなく考古学的な事実と一致しており、創作説は説得力を失っている。
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