概要
著:南井大介、イラスト:大槍葦人、によるライトノベル。
タイトル名と表紙イラストからファンタジー小説を思わせるが、実際は「ライトノベルの皮をかぶった戦争モノ」である(ただし、可愛い女の子が出てくるのでライトノベル要素がないわけでもない)。
端的に言うと『スペイン内戦を舞台にドイツとフランスが戦い、レールガンやら巨人爆撃機などの超兵器が出てくるエースコンバットみたい』な話。
ストーリー
レヴェトリア空軍のエースパイロット・クラウゼは、ある日突然、“内戦解決の切り札”とされる重要人物の補佐を命じられる。待っていたのは、わずか16歳の少女アンナリーサ。
彼女は名門ラムシュタイン家のお嬢様で、国の最高学府を11歳で卒業した天才なのだという。
「戦争なんてすぐに終わらせてあげるわ」
ワガママ放題の“小さな魔女”が巻き起こす様々なトラブルを前に、クラウゼは無事に彼女の騎士を務め上げることができるのか?そしてアンナリーサは、本当に戦争を終結させられるのか──?
(公式サイトより引用)
登場人物
アンナリーサ・フォン・ラムシュタイン
16歳。レヴェトリア皇国名門中の名門ラムシュタイン家の一人にして、レヴェトリア科学界の寵児。超自信家で負けず嫌いでわがままなお嬢様だが、決して才能に溺れているわけではない。内戦解決の切り札とみなされている“現代の魔女”。
クラウゼ・シュナウファー
21歳。レヴェトリア空軍の夜間戦闘機のエースパイロット。敵国にはフクロウの目を持った“狐”と恐れられるほどの腕の持ち主だが、本人はさっさと軍を辞めて学校の先生になりたいと願っている。階級は中尉。
イングリッド・フォン・ヴィッツレーベン
25歳。尚武の名門フォン・ヴィッツレーベン家の長女で後継ぎ。現在は親衛隊作戦部付参与。目的を絶対に遂行する強固な意志の持ち主で、『鉄の意志を持つ女』と呼ばれている。クラウゼにとっては頭があがらない存在。階級は少佐。
メリエル・マルティネ
19歳。アンナリーサのメイド。幼いアンナリーサに救われて以来、彼女に絶対の忠誠を誓っており、近づく人間は何者であれ調査する。アンナリーサの理解者であり、支持者であり、保護者であり、友人であり、家族。
ルイ・シャルル・ド・アジャンクール
55歳。ヴェストニア共和国の天才科学者。数学の天才で、西方領域を代表する科学者になると誰もが認める男だったが、30年前の第三次西方大戦で暗号開発に従事中、身重の妻が空襲で流産。自責の念から精神を病んでしまう。
エマ・フォンク
20歳。ヴェストニア空軍の女性パイロット。可憐な容姿とは裏腹に性格は男勝りだったが、軍の教育でさらに獰猛になった。兄の仇を討つため前線への出撃を志願するも不興を買い左遷。それでも情報部から前線の情報を貰って復讐の機会を窺っている。階級は少尉。