概要
小日向くるみとは、『スパイラル~推理の絆~』シリーズのキャラクター。
同作番外編の小説作品『小日向くるみの挑戦』の主人公にあたる。
世界的な財閥である小日向グループの令嬢。
祖父から一方的に鳴海清隆との婚約を決められてしまいそれに反抗するが、嫌なのであれば清隆の得意な推理勝負に勝ち、自分にはふさわしくないと証明する。という考えによって清隆に何度も勝負を挑む。
鳴海歩にも良い印象は持っておらず、あまりあの兄弟に近づきたくないと考えている。
16歳の女子高生だが、既にアメリカの大学を卒業しており、日本の高校には社会勉強のため通学している。
『小日向くるみの挑戦』最終回においては鳴海兄弟を「才能を使っているのではなく、才能に使われている」と評し、その人生を「運命にがんじがらめにされている」と看破。兄弟に近づく者は「無慈悲な運命に巻き込まれる」と断じて、兄弟を「才能(運命)の奴隷(人形)」であり「人間として生きること(自身の力で夢を持ち人生を生きる事)ができない存在」だと批判した。
また、清隆は先天性無精子症(要はタネ無し)のために、くるみと結婚してもそもそも子作りできないにもかかわらず、この騒動で接近した羽丘まどかと恋仲になるために、自分の恋愛や人生、さらには歩の初恋すら誑かしながら、すぐに終わらせることもできた推理勝負を長引かせていた(≒清隆自身の取るに足らない個人的なエゴイズムのために多くの人間を面白半分かつ無用に意味なく玩び、全ての関係者に対して誠意を払う事も尽くす事もせずに目的を達成した≒清隆にとって人間(他者)は道具や玩具にしか見えていない)ことも推測・看破した。
これを総じて彼女は鳴海清隆に「お前は最低の人間だ。お前は一生、誰も幸せにすることなどできはしない」と、その結論を叩きつけた。
その『真実』を看破したくるみに対して、清隆は心より彼女を称賛し、物語は終わる。
彼女もまた「真実を見抜く者」として「正しい選択」をできる人間であったと言える。