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※この記事はアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」7話の重要なネタバレを含みます!

概要

大場ななの第99回聖翔祭「スタァライト」に対する過剰な美化意識と執着心を象徴する台詞。

実は本編1~6話はななとキリンによって無数の再演(タイムリープ)を繰り返してきた後の時系列で、本来の時系列でオーディションに合格しトップスタァに輝いていたのは彼女であったことが7話で判明する。

1話から6話にかけては「みんなのお母さん」としての面が強調されていたななだったが、その一方第99回聖翔祭「スタァライト」が幼い頃から一人だった自分が最高の仲間に出会えたきっかけ、「燃える宝石のようなキラめき」とも表現した初めての舞台、「輝く虹のような幸福の日々」と称した最高の思い出とななにとって一際特別で絶対的なものとなっていた。

以下の例を見てもその執着心は凄まじいものとなっている。

  • 第100回の舞台でも第99回のものを人員・配役・台本全て忠実に再現しようとする。だがその要望も虚しく第99回聖翔祭後に舞台を作り上げた2年A組から二人が退学。たった一度きりの「スタァライト」という取り戻せない眩しい思い出となってしまった現実を悟ってからはみんなのお母さんを演じつつも内心放心状態になっていた。
  • キリンが持ちかけてきたオーディション合格によって手に入れられるトップスタァの権限を「興味ないわ」と一蹴。
  • 最高の舞台(=第99回聖翔祭「スタァライト」)のためだけにオーディションに参加し、2年A組最強の舞台少女と言われる天堂真矢を一瞬にして破る。

そして彼女のパーソナルカラーである黄色のライトをバックに他の舞台少女なら本来高らかに叫んでいる「ポジションゼロ」を何とも覇気のない声で宣言。

そのまま遠くを見つめるような眼差しで続けて言ったのが記事タイトルの台詞である。

こうしてオーディション最終日の2018年5月25日、トップスタァに輝いたななは2018年3月3日の第99回聖翔祭「スタァライト」を再演させるため、学校で演目が「スタァライト」と決まる2017年4月17日まで時間を巻き戻すことに成功。

2度目の再演以降もオーディションで合格しては2017年4月17日から2018年5月25日までを繰り返してきたが、身近にその舞台があるにもかかわらず最初の時の感動(キラめき)を体験することは出来なかった。

「届いたはずなのに まだまぶしい」

そんな中、もう何度目かも分からない再演を繰り返した時系列(アニメ1話)の2018年5月14日、それまでの再演ではあり得なかった要素が紛れ込んでくることとなる。神楽ひかりの転校である。

最初こそは戸惑っていたななだったがすぐに順応し、校舎の窓際で赤い夕焼けをバックに笑顔でこう言った。

「神楽ひかりちゃん。あの子も私の舞台に欲しくなっちゃいました」

そのままEDの「Fly Me to the Star」に突入するが、6話までとは違いボーカルが一切入らないインストになっている。

余談

  • キャスト陣からも指摘されているように1~6話は7話を念頭に置いて脚本が書かれているため、改めて見返すと転校してきたひかりに真っ先に接近するなどそれまでのななの行動原理がよくわかるようになっている。
  • 過去に固執し続ける大場ななの思想は、「日々進化中」が口癖で舞台を生き物とも表現した主人公の愛城華恋とは対照的になっている。それだけにひかりの転校によって急激に成長した華恋の言動がそれまでの再演に大きな変化を与えるようになった。
    • 相部屋の星見純那がオーディションの飛び入りをきっかけに華恋と仲良くなり一回り二回りも性格が丸くなる。
    • 華恋がひかりに靡いたことで露崎まひる嫉妬する。
    • 華恋が真矢に敗北したことで良き戦友となる。

また、今の所確定的な証拠はないものの第一回メインキャスト選抜に花柳香子が外れたことで石動双葉との約束のレヴューが発生したのもななにはイレギュラーな出来事だったらしいので、この選抜に本来の時間軸では聖翔のオーディションに参加していなかった華恋とひかりが入っていなければ香子が入れていた可能性がある。

  • アニメ放送当初はpixivではそこまで大場ななのイラストは描かれていなかった。しかし、7話放送を機に投稿数もどんどん増えていくこととなった。

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