CD『THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 03』に収録。
概要
『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』の投票イベント「THE@TER BOOST!」のテーマ「劇場サスペンス」にて選ばれた5名がメインとなる映画のタイトル。
また、映画の中でさらに「劇中劇」として演じられる舞台のタイトルが「屋根裏の道化師」であり、そのモチーフとなったのは(映画中の世界で)実在した連続殺人鬼「屋根裏の道化師」である、という三重構造のタイトルになっている。
あらすじ
由緒ある劇場”ミリオン座”では、久々の新作上演を目前に公開リハーサルが行われていた。しかしそのシナリオは、かつてミリオン座の関係者が起こした実際の殺人事件が元ネタという曰くつき。しかも劇場のスタアであるモニカを差し置いて、新人女優のコレットがヒロインに抜擢されたことが原因で、舞台裏はギスギスした雰囲気に包まれていた。
そんな中、この舞台の企画を熱心に進めていたプロデューサーが何者かに毒殺されるという事件が発生。しかしそれは呪われた舞台の序章に過ぎなかった……。
登場人物
コレット 演:田中琴葉
舞台「屋根裏の道化師」のヒロインに抜擢された新人女優。シンシアから10年に一人の天才と評されている。
モニカ 演:周防桃子
劇場のスタア。ぽっと出のコレットに新作のヒロイン役をさらわれたことへの不満を隠さないが、その一方で不吉な題材を扱った舞台に恐怖を感じている。
ミルズ 演:真壁瑞希(男役)
髭を蓄えた劇場の支配人。元は劇場に出演していた手品師であり、昔取った杵柄でウォーカーに手品を披露してみせる。事件を乗り越えて上演を推し進めようとするのだが……。
- Pixivでは投稿作品にアイマスヒゲ部タグが付けられている。
シンシア 演:馬場このみ
後進に道を譲って勇退した往年の大女優。コレットの才能を高く評価し、新作の主役にと推薦した。以前事件に巻き込まれ、ウォーカーに助けられたことがあるらしい。
ウォーカー 演:白石紬(男役)
シンシアに招待され、公開リハーサルの見学に訪れた私立探偵。探偵もののお約束で、しょっ中事件現場に紛れ込んでいるらしく、リリー警部に迷惑がられている。物語の案内役であり、狂言回し。
ちなみに、二次創作界隈では「短髪ウォーカーくん/短髪ウォーカー君」なるものが流行っている。
マドリーン 演:徳川まつり
(イラスト左下)
劇場所属の劇団員。劇場プロデューサー殺人事件の第一発見者となる。そして……。
- 徳川まつりは元大女優役の2位だった。
- コミュでは上記シーンの練習場面を見ることができるのだが、ここで発した「プロデューサーさんが、死んでいるの!」という台詞の汎用性が高いためか『昏き星、遠い月』の歌詞「どうして、オレたちを殺そうとするんだ!?」と同様にSNSのリプライや感想などでこの場面が使われることもしばしば。
リリー警部 演:七尾百合子
事件に駆け付けた警部さん。堂々の指揮ぶりで事件を解決するが……?
- 七尾百合子は探偵役の2位だった。
屋根裏の道化師
数十年前に発生した殺人事件の犯人で、新作劇「屋根裏の道化師」のモデル。
その正体は劇場で道化師として働いていた男で、警察に追われて劇場に逃げ込み、その迷宮のような構造や特殊な機構を利用して現在も隠れ棲んでいる、という怪談が語り伝えられている。
余談
- テーマソングの「ラスト・アクトレス」はストーリーの流れや登場人物の心情が盛り込まれたものとなっており、ドラマ部分と併せてユーザーによる様々な考察が行われている。
- 探偵小説の大家、江戸川乱歩の明智小五郎ものに「屋根裏の散歩者」と「地獄の道化師」が存在する。
- 現実でも昔「殺人ピエロ」と呼ばれた殺人犯がいた。映画のITに登場する怪人ペニーワイズは彼がモデルとなっている。
- リリースイベントにおいて出演者から、「尺の都合で当初渡された台本よりもかなりカットした」「コレットの幻の台詞がある(“プロデューサーが悪いんですよ。直前になって私よりモニカさんの方がふさわしいなんて言うから”というもの)」など相当作り込んでいた裏話が語られた。
楽曲
THE@TER BOOST 03
2018年11月28日発売。