概要
1956年8月23日生、東京都出身。
1975年にTVドラマ「お美津」でデビュー。所属事務所はスタッフ・アップ。
クイズ番組「連想ゲーム」で共演した縁から1983年に大和田獏と結婚し、本名は大和田久美子となった。
単発のサスペンスものを中心としたドラマ出演も多かったが、『はなまるマーケット』司会などのバラエティ系での知名度が高い。
一人娘の大和田美帆も女優として芸能界で活動しており、夫婦や親子でのバラエティ番組での共演もあった。
「はなまるマーケット」を実母の介護のため降板を申し出たことで同番組は終了。
介護で活動ペースを落とした時期もあったが、女優としての活動もコンスタントに続けていた。
社交的で明るい性格で、同期で40年以上の交友があった岡まゆみ曰く「人に囲まれるのが好き」で、交友範囲は広く多くの同業者に慕われていた。
健康にも気を使い、料理も好きで栄養に気を使ったメニューを心がけて食べていた。
一方で人によく気を使う性格からか、後述のがん闘病の件も家族や事務所関係者以外には明かされず没後に明かされることとなった。
訃報
2020年4月3日に発熱の症状が現れ自宅で様子を見ていたが、6日に容体が悪化して救急搬送され都内の大学病院に入院、PCR検査を受けた。その日のうちに人工呼吸器を装着するほど急激に悪化していた。
17日間集中治療室での闘病の末、同月23日の朝5時過ぎにCOVID-19による肺炎で死去していたことが、所属事務所により同日の昼過ぎに発表された。
63歳没。
日本の芸能人としては志村けんに次いで2人目のCOVID-19での犠牲者となり、女性では初の犠牲者ともなった。
岡江は昨年末に初期の乳がんと診断され、そこから今年2月ごろにかけて手術や放射線治療などを行っており、このために免疫が低下していたことで重症化リスクが高くなったとみられている。また、翌年の8月19日に千葉真一が著名人がCOVID-19で亡くなるまでは、岡江が最後だった。
夫の獏と娘の美帆は逝去発表当日にスタッフ・アップを通じて連名でコメントを発表し、ファンや関係者、医療スタッフへの感謝とともに「悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。」とあまりにも早かった病の進行と逝去にショックを受けていることを明かし、「皆様、コロナウイルスは大変恐ろしいです。どうかくれぐれもお気をつけください」と述べている。幸い2人の発症は確認されていないが、精神的な負担が大きく当面は表に出られる状態ではないという。
義兄(大和田獏の実兄)の大和田伸也もtwitterで「獏と二人は、自慢のすばらしい夫婦でした。」と述べている。
上記の本人の性格もあり事務所も「治ってから公表しよう」と考えていたため岡江が療養中であることはそれまで公表されておらず、家族以外では義兄の大和田伸也が獏から「入院している」と聞いていたくらいだったという。
感染力の強い病気である事情から面会は許されず、娘の美帆曰く「好きだった曲や可愛がっていた孫(美帆の娘)の声を聞かせることすらできなかった」といい参照看取りも不可能で病院からの連絡を待つしかなかった。没後に夫の獏がガラス越しの面会ができただけで遺体はそのまま荼毘に付され、獏は自宅で妻の遺骨が届けられるのを待つしかなかった。
前述のように入院などの事前報道や業界内の通知が全くなく、友人達にも状況が知らされないまま、芸能人仲間たちはほとんどが23日の事務所発表の報道で訃報を知ることになった。このため皆一様に衝撃は大きく、17年もの間「はなまる」で共演した薬丸裕英は自身のブログにて「信じられないし、信じたくない。」のタイトルで投稿した。見舞いの余裕すらないままのあまりに早い死に、同じ歳で同期の秋野暢子らのように「悔しい」とブログやSNSで述べた者も多く、過去に共演した多くの芸能人もショックを受けた旨のコメントを発表した。
事務所は後日、志村同様コロナの状況が落ち着いてからお別れ会を開く意向を表明。
主な出演作
TVドラマ
アタックNo.12005年実写版 鮎原亮子役
映画
アオハライド 馬渕橙子 役
声優としての出演
劇場版『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』 ジェニー役