概要
大国・ヤマトの創設者にして何百年もの間その頂点に君臨してきた。
長らく一般の人々の前には姿を現しておらず、素顔を見せているのは側近のホノカをはじめ少数。
彼の壮年期姿や数多くの伝説がヤマト国内で知られており、ヤマトの民からは「現人神」、「大いなる父(オンヴィタイカヤン)」として崇拝されており、穏やかと威厳さを兼ね備える彼に逆らうことは許されないと考えている。
侵攻する諸外国に対しては容赦なく、八柱将に仮面(アクルカ)の力で容赦ない鉄槌を下させることも。
偽りの仮面では
ハクを聖廟に招き入れ、「チリメン問屋の隠居のミト」と名乗る。この時は彼から身の上話を聞いていた。
その後、ハクが娘のアンジュを救出した(ということにされた)時は、再び聖廟に呼び出し、自身の正体を明かす。同時に、アンジュを救ったお礼にとウルゥル・サラァナの2人をハクに賜った。その後もミトとして身の上をするため、何度かハクを招き入れた。
ウズールッシャ侵攻後、再びハクを招き入れ、自身が「旧人類(オンヴィタイカヤン)」であること、自身とハクが兄弟であることを明かした。
研究者だった頃、「真人計画」で人間の基礎体力を強化しようとした。その実験の過程で「弟」をコールドスリープから眠らせ、自身も被験者となって基礎体力を強化。同時に寿命も通常より大きく引き伸ばすことに成功した。
しかし、旧人類はタタリとなり始め、やがて旧人類同士の殺し合いに発展して文明ごと滅亡した。
生き残った彼は地上での孤独を解消しようと、「亜人類(デコイ)」を作り文明を興そうとした。
結果、多くの民から慕われる存在となったが、デコイを増やしたところで彼の孤独は癒えなかった。そこで、タタリを元の人間に戻そうと様々な遺跡(旧人類の研究所)を探し始めた。
ヤマトの国土が広大なのは帝が遺跡を確保の為に他勢力を排除した結果であり、仮面(アクルカ)も「アイスマン計画」に関わりのある遺跡から研究データを抽出して作り出したものである。
それでもタタリを人間に戻す方法には至らなかった。伸ばした寿命も有限であったため、老いて死を待つばかりであった。
転換点となったのは「弟」―――ハクが目覚めたことだった。
帝はハクとの交流を重ねるにつれ、アンジュにヤマトを、ハクに自身の研究を託すことを決意した。そして後者のためにトゥスクルへの侵攻を決意するのであった。
しかし、侵攻の最中に崩御したことが明らかとなる。
死因は不明(アニメ版)であったが……
二人の白皇では
「よく来てくれた……」
聖廟の地下深くの研究スペースで生存していることが判明。
延命調整中に何者かに襲われ、予備の体を用いて死を偽装していた。
意識を取り戻した後、事の顛末を知った帝はオシュトル(ハク)とクオンを呼んだ。クオンにアンジュを助けたことに感謝すると共に、トゥスクル侵攻について謝罪した。その一方で、次の帝として頂点に立つアンジュのため、自身の生存を秘匿するよう2人に口止めした。
帝はタタリを聖廟に秘匿していたが、老いるよりもずっと前からタタリを救う方法を模索、2つの方法に辿り着いた。
1つは確実にタタリを確実に消滅させることが出来るが、代償が余りにも大きく、今の帝では決断出来ない方法。
もう1つは旧人類が操れる「マスターキー」をハクが手に入れ、遺跡を動かす方法。全ての遺跡を動かすことが出来ればタタリを人間に戻せるかもしれないと考えた。しかし、マスターキーはトゥスクルの領内にあるため、武力で解決を図ろうとしていた。
これに対し、オシュトル(ハク)はマスターキー捜索を快く引き受けた。クオンも故郷の案内をするため、彼と共にトゥスクルへ旅立った。
隠された真実
しかし、実際にマスターキーを手にしたのは帝の後継者を名乗るウォシスであった。
彼は表向きには八柱将の一人であるが、幼少期に帝の息子として育てられていた。
帝は病弱であった彼に無理強いは出来ないと、聖廟の外に出し、一人の人間として歩ませようとした。しかし当の本人にしてみれば、追放された挙句、後継者がアンジュとハクに置き換わっていたため帝たちへのヘイトを溜め込んでいた。結果、彼らを亡き者にしようと裏で動いていたのだ。
ウォシスはマスターキーを用いて、聖廟内の励起振動波装置によるタタリの一掃を計ることで、真の後継者であることを示そうとした。しかし、ウォシスは帝のクローンであることが判明。遺跡の力を行使するには至らなかった。
一度解き放たれたタタリは聖廟の外にまで流出。帝都どころか世界を侵食しようとしていた。
帝とオシュトル(ハク)は気象管理衛星アマテラスの励起振動波で帝都全体のタタリを一掃することを決意、励起振動波の最大出力では聖廟も巻き込まれるため、帝自ら犠牲となることを決意した。
オシュトル(ハク)は兄弟としての別れを告げると、仲間と共にゲートでクジャウリへ移動。ウォシス達には地下シェルターに避難するよう指示をした。
そして、帝はホノカと共に最期の時を過ごしたのであった―――
ドカポンUP!!夢幻のルーレットでは
ドカポンシリーズとのコラボ作品である本作では、ゲームの司会役をつとめている。