概要
「帰ろう、帰ればまた来られるから」とは、旧日本海軍の軍人である木村昌福提督の言葉である。
ケ号作戦(キスカ島撤退作戦)では、隠密作戦に都合の良い濃霧の発生が必要だった。
しかし、1回目の出撃では突入を目前にして霧が晴れてしまい、その後も燃料の許す限り留まり続けたが、結局濃霧が発生しなかったために作戦決行を断念した。その時強行突入を主張する部下達に対し木村提督は
「帰ろう、帰ればまた来られるから」
と諭して途中で撤退した。
その後、軍令部や連合艦隊司令部からの催促や非難も意に介さず、司令室で参謀と将棋を差すなどして平然と非難を受け流していたという逸話がある。
業を煮やした上層部からの批判に動かされることも無く慎重を期した指揮を行った結果、アメリカ軍に悟られず、味方に全く犠牲を出す事も無く濃霧に紛れ、再度の出撃でキスカ島の守備隊5200人を短時間で救出したのである。
『艦隊これくしょん』では
夏秋のイベントにて、ダメコンの付け忘れや無謀な捨て艦作戦等によって多くの艦娘達が水底に消えていった事に対するホワイト鎮守府の提督達の戒めを込めた合言葉として2ちゃんねる等で使われた。
小説『鶴翼の絆』でも、提督が「お前たちの気持ちはわかるが……今回は帰ろう。帰れば、また来られるのだから」と、この言葉を意識したと思われる台詞を発している。
そしてゲーム本編でも2期アップデート後、この名言が生まれたキスカ島撤退作戦が元になった3-2(キス島撤退作戦)において、あるハズレマスに行くと「……帰ろう。帰れば、また来ることができる」というメッセージが表示されて母港へ帰還となる。