概要
光属性・サイキック族のチューナーモンスター
クロスオーバー・ソウルズにてスーパーレア、シークレットレアで登場した。
1ターンに1度、フィールドのモンスター効果が発動した時、または既に表になっている魔法・罠カードの効果が発動した時、手札かフィールドにある自身をコストに破壊する効果を持つ。
奇襲性の高い手札から発動できる効果である。
このカードの主な用途は、既にフィールドに存在しているカードの「効果の発動」を行った時、そのカードを破壊することにある。
効果を無効にしないが、モンスター効果の中でも効果解決時にフィールドにいないと効果処理ができないモンスター効果(ナチュル・エクストリオ、No.101S・H・ArkKnightなど)に対してならば、実質的に効果を無効にしつつ処理できる。
このため、似た効果を持つエフェクト・ヴェーラーと比べると効果は無効化できない事からモンスター効果メタとしては劣るものの、直接破壊することができるので、ヴェーラーでは時間稼ぎにしかならない状況であっても幽鬼うさぎなら打開することができる。最低限そのまま1:1交換となるのも優位点。
ヴェーラーと比較できる点として、魔法・罠にも使用できること、自分のターンでも使用できることが挙げられる。また、ちゃっかり自分のモンスターにも使う事が出来るので、何かしらのコンボに使用することもできる。
魔法・罠に関して、「既に発動済み(表になっている)の魔法・罠が効果を発動した」という条件であるため、自動的に永続魔法・永続罠・フィールド魔法・ペンデュラムゾーンのカードに限られる。これらは破壊されてフィールドから離れると、その時に発動した効果も失われるため、実質的に効果を無効にしつつ処理できる。
特にクリフォート・ツールのサーチ効果には有効であり、クリフォートデッキのメタとして注目され愛用されたこともある。
一方で、発動時に効果を発動し、以降は永続効果のみを発揮し続けるスキルドレインや虚無空間には発動できない。
自身がサイキック族であることから、緊急テレポートでデッキから呼び出しながら効果発動を牽制することができる。フィールドで発動できる点はここで役に立てる。
ヴェーラーと同じくチューナーなので、効果を使われずに自分のターンが終わりそうならば、そのままシンクロ召喚してしまうこともできる。
レベルが3なので、多くのデッキに入っているであろうレベル4モンスターと合わせればレベル7のシンクロモンスターがシンクロ召喚できる。
ステータスが大人しいモンスターが多めのチューナーにしては守備力が高めであるため、壁として多少の時間稼ぎができる点も、地味ながら有り難い利点。
ちなみに名前の「幽鬼」は「ゆうき」と読み、「ゆき」とは本来読まない。
「雪兎」と掛けているのではないかとされている。
ちなみに英語名は「Ghost Ogre & Snow Rabbit」と日本名及びドロール&ロックバードに倣っている。
効果テキスト
チューナー・効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。
発売前
効果が強力なのもそうだが、注目は発売前の情報公開で判明したイラストにある。
銀髪のツインテールのロリっ子など多くの属性が盛り込まれており、うさぎ要素も相まって心が弾む決闘者も数多くいた。
可愛らしい顔立ちと死人の如き暗い雰囲気を絶妙なバランスで兼ね備えており、独特の魅力を醸し出している(ただし後続たちと違い、アンデット族ではない)。
クロスオーバー・ソウルズの発売前からイラストが多数投稿されており、発売前に大百科も作られている。
見た目から性別を女の子として描かれているものが多いが、登場時点での性別は不明だった。
英語名にはOgre(=男性)が含まれているので、もし人間の姿をしているほうを「Ghost Ogre」と呼ぶならば男の娘の可能性すらある。
最も例外もある(♂だけどシルフィード、♀だけどコールド・「エンチャンター」等)他、元々イラストからはどちらが「Ghost Ogre」で「Snow Rabbit」かは判断がつかないため、女の子と見てもよいだろう。
その後、公式のARTBOOKにて「妖女」と記述されたため、この話題は終息するだろう。
アイドルカード需要、環境トップデッキのメタにもなる汎用性の高い効果、レア度がスーパーレア(とシークレットレア)な事も合わさって、発売直後のシングル価格はなんとスーパーレアで3000円前後、シークレットレアで7000円前後ととんでもない値段が付けられた。1万円で売られているのも確認されている。
発売数日で品切れする店が続出するほど大量にパックを剥かれている分、少しずつ値段は下がってはいるものの、瞬く間にクロスオーバー・ソウルズのトップレアとなってしまったのはまぎれもない事実でもある。
アニメ本編では
遊戯王ARC-Vでも徳松長次郎の使用するカードの1枚として登場する。ただし、デュエル中に使ったのではなくボーイへの買収用としてだが。