概要
帝都の中で暮らして帝国の統治に抗議する黒服の集団。わざと自らを下層階級に貶めている。
黒服は占領下となった地域で自らの境遇を恥じた民や軍人が顔を隠すために始めた衣装。
影人にも本格的な破壊活動もいとわない者から単にこの扮装で生活し無言の抗議だけに徹する者まで様々である。
理由
帝国が起こったときその侵略に負けた民族は二級市民として使役されるか戦争に奴隷として駆り出されるかしていた。
現在は帝国が安定しているため彼らの扱いも良くなったが恨みに思っている人も多い。
そして扱いが良くなったことで反抗心を失うことを恐れ、あえて帝都で下層階級として暮らしている。
現在
帝都の力を許せないまま何もできないでいる。数十年間閉じこもったまま遠い昔に思考を停止させてしまった状態。
もともと影人は帝国に最も最初に支配された民族ミスカファ人を主軸としていた。
その後、帝国の広がりと共に被支配民族は増えていき影人に同調するものも増えた。
仲間が増えるうちに彼らは混ざり合い正確な正体は本人たちにも分からなくなった。
皮肉にも下層市民として生きることに必死になりすぎて反抗心の大本となる民族の純血を失ってしまう。
しかも寄る辺となる愛国心を失いながら不満のはけ口としての暴力は捨てられなかった。
結果として凶暴化することになる。
影街
影人の集会する区画を影街と呼ぶ。帝都では珍しい犯罪の温床。
影街は住民がよく移動する上、住所変更の手続きをしない人が多い。そのため人が住んでいることになっている住居を隠れ家として使っている。
定期的に黒衣が取り締まっている。
活動
普段は帝国で消極的な反帝国活動を行っている。
消極的なのは積極的なものになると黒衣に排除されるため。
黒衣の処刑は裁判が行われないため基準が分からず活動は極端に自粛的なものにならざるを得なかった。(暴力、衝動、露出、派手な宣伝、どれも論外)
よってもっぱら発達させたものは黒衣の監視をかいくぐるため帝都を隠れ移動する実際的な知識だけである。
その他
影人は反帝国の志で神秘調査会と非公式に結託している。
武闘派の影人は教練を受けた軍人。活動資金に植えている。
帝国軍の内部にスパイを潜入させた。
影人は自称で「我々は帝国の影なる位置に住む~」というような意味。