概要
帝直属の暗殺部隊。選りすぐりの念糸使いの集団で構成される最強クラスの特務兵。全身を黒い衣と仮面で覆っている。返事も辞儀もしない上、完全に無言。臣民を処刑する権限を持つ。
黒衣は内圧に対する抑止力として存在する。
任務
帝都の治安維持が任務。基本的に帝都外で活動することはない。帝都から出たことはない黒衣が恐れられているのは影人と呼ばれる反帝国活動家たちの喧伝によるもの。
普段は帝宮の警護や帝都の見回りをしている。黒衣が衆目に身をさらすのは示威行為のためで通常は人目につかず任務を行う。
黒衣を動かす権限を持つのは帝だけ。そのため黒衣の行動=帝の意思というのが一般の認識。公人たる帝が持つ私兵でもある。
権限
裁判を無視した司法権を持つ。治安を担うために各々の判断で最高刑(死刑のこと)を執行する。
各自の判断で市民を処刑する権限を持つとは、事実上無限大の権力を与えられているに等しい。裁判も行われないため基準も知れない。これが帝国への潜在的な反抗をすべて封殺している。
早い話が秘密警察であり帝国にとって気に入らない人間は問答無用で殺していくことができるという意味である。
なお黒衣の地位は騎士ではない。
その他
先帝カリオネル・キューブネルラがアスカラナンや辺境諸国を蹴散らして帝国を作った頃、身辺を守る念糸使いを黒衣と名付けた。
言葉を発することも暗殺以外の仕事もしない。協力させる人間(サリオンやエリコ・スアハ)にさえ、命令書を見せるだけで、あとは何も言わないという徹底ぶりであった。また、帝宮には黒衣しかいないため帝の身の回りの世話は帝自身がしている。
黒衣は軍の人間にさえ恐れられていて、うっかり帝宮に近づきすぎると殺されてしまう。
素性は謎にされているが黒衣の候補生となる子供は辺境中から集められた念糸能力者たち。能力のあるものに徹底的に訓練を施すが全員が黒衣となるわけではない。