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概要

キャッチコピ-はWヒロインザッピングファンタジー

富士見ファンタジア文庫刊。全10巻。後日談として秋田禎信BOXに書き下ろし作品が存在する。

作品の特徴として奇数巻と偶数巻で主人公が異なる点が上げられる。

奇数巻の主人公はミズー・ビアンカ、偶数巻の主人公はフリウ・ハリスコーという構成になっている。

物語はそれぞれの主人公の視点を通して描かれる。ほぼ同じ舞台と時系列で進むためストーリーが交わることもあり、それにより片方の物語だけでは分からなかった謎が理解できるようになっている。

偶数巻のフリウ編は月間ドラゴンマガジンで連載されているものを収録。奇数巻のミズー編は書き下ろし作品となる。

カタカナ英語っぽい話をやってみたいという訳の分からないことを言って始まったシリーズらしい。

あらすじ

精霊と呼ばれる異質な存在が生じている幻想世界を舞台に世界滅亡の鍵を握る”精霊アマワ

その巨大な力とそれをめぐる陰謀にミズーとフリウ、2人の主人公が戦いを挑む。

ミズー編

辺境最強の暗殺者と呼ばれるミズー・ビアンカ

その前に精霊アマワと名乗る謎の存在が現れる。

そしてアマワから姉アストラ・ビアンカが死んだこと、彼女の"契約"を相続したことを一方的に告げられる。

赤い空と鐘の音の幻覚。曖昧な記憶の中に蘇る姉の幻影。

自分でも分からない衝動に突き動かされ、姉の手がかりとその"契約"の内容について知るためペスポルドという人物を探す旅に出る。

フリウ編

硝化の森近くの村に住む少女フリウ・ハリスコーは義父ペスポルドと精霊狩りをしながら生計を立てていた。

ある日、父を逮捕しに来たという辺境警衛兵サリオンと出会う。困惑するフリウだがペスポルドは何も語ろうとしない。

同じ頃、村ではペスポルドを追って現れた黒衣たちと暗殺者が激しい戦闘を開始していた。

その最中ペスポルドは”契約者”と呼ばれる人物により胸を刺されてしまう。

倒れる父を見て錯乱したフリウは禁断の力に手をかける。

登場人物

主人公

ミズー・ビアンカ

奇数巻の主人公。

工房都市イムァシアで”絶対殺人武器”として育てられた最後の子供。8年前に別れた姉アストラの”死”により精霊アマワとの”契約”を相続した。

フリウ・ハリスコー

偶数巻の主人公。

硝化の森に近い村で生まれた。

天然の奇跡水晶眼を左目に持ちその中に破壊精霊ウルトプライドを宿す。

8年前、6歳のときウルトプライドを開放して大惨事を引き起こす。

ペスポルド・シックルドの養子。

ミズー

ギーア

ミズーが駆使する獣精霊。

炎を身に纏う強力な精霊。

アストラ・ビアンカ

消息不明のミズーの双子の姉。

彼女を探す事がミズーの目的でもある。

ジュディア・ホーント

イムァシアで育てられたという兵士。

神秘調査会に協力している。

ファニク

ペイン・ギャングの便利屋。

ファミリーへの忠誠心は以外と篤く何事も器用にこなす。

フリウ

サリオン・ピニャータ

8年前フリウの事件を扱った辺境警衛兵。

フリウの両親の死に責任を感じている。

ペスポルドを捕らえるため再び村へ出向くことになる。

ペスポルド・シックルド

フリウの義父。精霊アマワとの”契約者”の一人。

8年間フリウを育てた元軍人で帝に追われている。

”契約者”でありながらアマワと敵対している。

アマワに”最も致命的な問い”を発した人物。

ウルトプライド

フリウの左目に閉じ込められた破壊精霊。

最古の精霊の一つで魔神とも呼ばれる。

スィリー

硝化の森でフリウに偶然捕らえられた人精霊。

部族の斥候だったという。

フリウについて回る。

ハンターたち

フリウが精霊狩りで知り合ったハンター。

アイゼンラズメイル・マークスマデュー・マークスセヘクの爺ちゃん

精霊アマワ

精霊アマワ

御遣いを名乗る未知の精霊。

5人の人間と”契約”を結ぶ。6人目はアマワ自身で本人も”契約者”の一人。

今回の事態は6人の”契約者”なる人間を中心に動いており、アマワはその”契約者”たちを一つにつなぐ存在である。

”契約者”はこの世の終末に生き残ることができるといわれるが・・・?

帝国(兄帝)

ウルペン

黒衣の姿をした男。精霊アマワとの”契約者”の一人。

なぜかアストラのことをよく知っており、ペスポルドを帝都に連れ戻そうとしている。

黒衣

帝都イシェカルリシア・ハイエンドの暗殺部隊。

選りすぐりの念糸使いの集団で言葉を発することはない。帝の直属。

ベッサリー・キューブネルラ

帝。精霊アマワとの”契約者”の一人。

帝都イシィカルリシア・ハイエンドの主。兄帝とも呼ばれる。

帝都を治めるために力を欲し、精霊アマワと契約した。

カリオネル・キューブネルラ

先帝。帝国の創設者。

大陸を統治するために精霊を使って戦争を引き起こした。

精霊アマワと初めて出会った人物。

ノニ・イシュカリス

帝都の筆頭軍属精霊使い

フリウ暗殺のため派遣される。

リゼル・セイド

ノニ・イシュカリスの直護衛。

自分の職務に誇りを持つ青年。

ミッツォ・シール

ノニ・イシュカリスの直護衛。

どこか淡々と兵士としての仕事をこなす。

エリコ・スアハ

軍属精霊使い。

剣の達人で直護衛を持たない特務騎士。

弟帝

マリオ・インディーゴ

何者かの命令で動く精霊使い

まだ半人前だが強力な精霊カリニス・エングを操る。

リス・オニキス

手練の精霊使い。

ある目的のためフリウを精霊使いにしようともくろむ。

ペスポルドとは知り合いだが反目している。

メルソティ・キューブネルラ

弟帝。精霊アマワとの”契約者”の一人。

8年前に帝宮の大火事で死亡したとされたが帝都を離れてアスカラナンに潜伏していた。

帝国を手に入れようと舞い戻ろうとしている。

オニキスの老人

メルソティに仕える黒布の老人たち。

アスカラナン

アイネスト・マッジオ

神秘調査会に属するマグス。

「観察者」としてさ様々な物事に関わろうとする。

ミズーに強い執着心をみせる。

影人

帝都の中で暮らして帝国の統治に抗議する黒服の集団。

用語

硝化の森

ヌアンタット高地に存在する精霊の森。

水晶檻

精霊を閉じ込めることのできる水晶。

帝国を繁栄させている重要な技術。

念糸使い

念糸と呼ばれる超能力を使う異能者のこと。

限られた者だけがこの能力を持つ。

精霊使い

水晶檻に封印した実体化した精霊を扱う念糸使い

軍属精霊使い

帝国軍に所属する精霊使い

世界の勢力図

この世界の大まかな勢力分布図

帝国

精霊を独占する巨大な国家。

帝国の中心は地図の東端にあるイシィカルリシア・ハイエンドと呼ばれる都。

帝都以外は強く干渉しないという特殊な支配体制を敷く。

アスカラナン

商人の連合。

小さな国家だが経済力で国外を支配している。

帝国と対等の力を持つ隣国。

神秘調査会

この世のすべてを知識として網羅しようとしている学者の集まり。

アスカラナンに名前をとどろかせる組織。

既刊一覧

巻数タイトル
1獅子序章 -from the aspect of MIZU
2戦慄の門 -from the aspect of FURIU
3獣の時間 -from the aspect of MIZU
4呪う約束 -from the aspect of FURIU
5獲物の旅 -from the aspect of MIZU
6最強証明 -from the aspect of FURIU
7帝都崩壊(1) -from the aspect of MIZU
8帝都崩壊(2) -from the aspect of FURIU
9握る小指 -from the aspect of MIZU
10愛の言葉 -from the aspect of FURIU

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  • サードパーソン(三振り目の絶対殺人武器)

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  • シーン別 秋田禎信作品全レビュー 2018ver.

    秋田禎信作品全レビュー「活劇・エンタメ(連続物)」編

    秋田禎信作品を項目ごとに分け、全作品(2018.3.31現在)紹介をしています。 「オーフェン」懐かしいなあ、最近読んでないんだよなあ…と言う方や、名前は聞いたことあるんだけど何から読めば…という方のお役に立てば。 流動性があるため書誌情報は載せていませんが、未収録のものと、限定発売された「秋田禎信BOX」にのみ収録されている作品については、その旨記してあります。また、ノベライズやコラボといった非オリジナル作品についても付記してあります。 わたしが読めていない作品については、twitterアカウントの秋田禎信botさんを参考にさせていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。 なお、項目の分け方については、完全にわたしの独断です。 他の項目は以下。 ・活劇・エンタメ(単発) https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421217 ・ゆるギャグ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421217#2 ・白秋田 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421266 ・黒秋田 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421266#2 ・上級者向け https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421283 ・テクニカル https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9421283#2
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    秋田禎信先生の作品における理想的人格とは何か?についての考察です。 あるいは、わたしが秋田作品に惹かれる理由の一つの説明です。 お読みいただいて、なるほどと思っていただいたり、いや違うだろうとご自身の考えをまとめる際のとっかかりの一つになれば幸いです。 なおこの考察は「秋田禎信関連 Advent Calendar 2016 http://www.adventar.org/calendars/2029」の一環として作成しました。 前作→「秋田禎信は"目"の作家 ~文体に内在する問題意識とその実践~」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7567923 次作→「秋田禎信の文章は読みにくいか?~2015-16の作品群を比較して」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7957392
  • 花が告げる言葉

    秋田禎信著、エンジェル・ハウリングの二次創作です。ミズーとリナーとジュディアが出てくる、外伝まで含めた原作終了後の話です。ミズーとジュディアが原作とかなりかけ離れたキャラクターになっていますので、どうかご注意ください。
  • 秋田禎信は"目"の作家 ~文体に内在する問題意識とその実践~

    最新作『ハルコナ』に至るまでの秋田禎信先生の文章の特徴についての一考察です。 かなり以前にtwitterで呟いた内容を再構成し修正加筆したものです。 タイトルが堅いのは、全角32文字しか入れられないからです… 書き上げることを優先したので詰めが甘かったり文章が雑なところはありますが、お読みいただいて、なるほどと思っていただいたり、もしくは指摘や批判をいただければ嬉しいです。 ライトノベル論も最近はよく見るようになりましたが、まだまだ全体の話が多く、作家論は少ないように感じます。秋田先生は後進の方々に大きな影響を与えている作家なのでもっと論じられてほしいなあと思っています。 なおこの考察は「秋田禎信関連 Advent Calendar 2016 http://www.adventar.org/calendars/2029」の一環として作成しました。 次作→「男女兼用の父性~秋田禎信作品における父性について~」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7708507

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