『少女という存在は、私にとって神に等しい』
CV:子安武人
概要
稀代の怪盗で、変装の達人。声や姿も自在に変えられるが、少女にだけは変装することが出来ない。頭が良く情報通で、行動力もあるのだが、戦闘力は他の登場人物に比べると、かなり低い。
少女愛好家だが、物腰は非常に紳士的で、少女に危害を加えるような真似は絶対にしない。が、「女子小学生の通学路パトロール」を日課にしている。
影男として他者と接するときは、頭に紙袋を被ったスーツ姿という、非常にシュールな格好で現れる。
そのキャラクター性ゆえか、貧乏クジを引かされたり、いじられることが多い。いじられたときはノリツッコミで返しているが、少女が絡んだときや、他人をいじるときは全力でボケる。
本当の顔を知る者は誰もいない。プロフィールも不明。(黒蜥蜴いわく「こんな男、興味ないわ」とのこと)
原案(?)
江戸川乱歩の通俗長編小説、及び、その主人公。
月刊誌「面白倶楽部」に昭和30年(1955年)1月から12月まで連載された長編小説。前年の自身の還暦祝いの席上での宣言を受けた「小説を書いた一年」の内の一作。主人公「影男」の関わった「人世の裏側」のエピソードが、殺人請負会社との騙しあいを軸に語られている。
主人公「影男」は、無数の顔と名前を持つ変装の達人で、「裏返しの人間探求」を生き甲斐とする痩せ型の男。探求の成果による強請りや、その小説化をしている。「探偵にならなかった明智小五郎」のようなキャラクター。
ちなみに、怪盗ではないし、紙袋も被らないし、少女崇拝の癖もない。ついでに、「非常に運動神経の発達した男で…殆ど一人前の曲芸師」でもある。
……つまるところ、原案というより、ほぼ名前を借りただけのようである。
余談
第3話で視聴者を怒らせ、第4話の再登場でさらに苛立たせ、第5話で皆がやっと溜飲を下げることのできた、「デブ」ことワタヌキ。
原案で影男が地主として名乗る際に使っていた、「綿貫清二」という偽名がオリジナルだと思われるが、他には「地獄の道化師」に登場した綿貫創人も混ざっているのではないかとの指摘もある。(後者は、中に女性の死体が入った石膏像の運搬を依頼した彫刻家。後に真犯人に利用されただけだったことが分かる)