『今のまま生きてても、仕方ないですよ』
CV:高橋李依
概要
とある中学校に通う少年。13歳。9月12日生まれの乙女座。B型。
身長154cm。体重45kg。中性的な顔立ちで女の子と間違えられることもある。
個人主義でクラスでは浮いた存在だが、クラスメイトのハシバとは仲良く接している。
無趣味なため、普通の日常を退屈と思っていたが、担任教師殺害の容疑をかけられたことから少年探偵アケチのことを知り、彼の助手になろうと思うようになる。
普段は学業に意欲を出さないため、テストでは赤点スレスレ。しかしハシバ曰く「やればできる」とのことであり、勉強が出来ないわけではないようである。トランプ遊びは得意で、ハシバともよく遊んでいた。
アケチの事務所に出入りが許可されるようになってからは、テスト期間中であるにもかかわらずそっちのけでアケチの仕事に首を突っ込む(それまでにサボったテストはハシバの証言から数学と英語)。また、アケチの亡き親友の形見の謎を解くのを手伝う際に学校をサボり始め、心配したハシバも放課後に手伝い始めた。
それまでハシバとの関係が良好ではあったが、学校をサボりすぎる自身を心配したハシバが学業にも専念することを強く諭されたのと同時に、自身の目にはハシバが陰となり映らなくなった。これは、自身の好きなことを邪魔されたくない思いから来てると思われ、ハシバを無意識に愛想を尽かしたことを示唆した。
その後、怪人二十面相の騒動に巻き込まれ、ある人物に拉致されてしまう。その人物から「生贄にふさわしい人材」としてその人物の過去を聞かされたうえで新宿の時計塔に連れて行かれ、世間への見せしめとして生贄候補の少年たちが次々と飛び降り自殺する中、駆けつけたアケチがその人物との対峙の終盤にその人物と飛び降りを計る寸前で同時に駆けつけたハシバに救出され、これまでに感じたことが無い、親友に助けられたときの嬉し涙を流したことでハシバとのよりを戻す。
実はハシバとは小学4年の頃に、クラスで浮いていた彼を自分から声をかけたことがきっかけで親友となったことがハシバの口から語られてているが、同時にコバヤシの性格からその気は無かったともハシバは評している。
恐ろしい子
天使
制服のネクタイ部分がリボン結びになっていたり、常時脚を閉じて内股であり、自然と女の子座りや椅子に腰かけて足をバタつかせるなど、狙っているのか本当は女の子なのかと思わせる仕草てんこもりである。
女子から「ずるい」と言われ、ハナビシには思わずハグされ、友人のハシバも事あるごとに頬を赤らめる可愛さは第1話から多くの視聴者を虜にした。
おとり捜査のために女装することが多く、これはアケチの指示や潜入捜査に有利であることから来ているはずなのだが、趣味と言っていいほど本人も気に入っているらしく、第7話においてアケチを追ってパラレル島に来た際も持参した水着はワンピースタイプの女性ものだった。
その上、少女のように臀部が大きく、くびれた脚つきもしており、劇中では尻を強調する描写もあらゆる場面で散見していて、第4話ではハシバ視点でドアップに描かれ、それに対してハシバが狼狽するほどの素晴ら尻であることを視聴者に知らしめ、虜にした。
そのためか、(意識の有無に問わず)尻が強調されたイラストもある(=通称:「コバヤシリ」、もしくは「コバヤ尻」)。
このようなあざとすぎる演出は、だいたいがコイツ目線だからである。・・・・・・・・・と、信じたかったが、結局は公式が病気だった。
ただし、これらは大元である「少年探偵団」シリーズの小林少年が、
「りんごのようにつやつやしたほおの、目の大きい、十二、三歳の少年」
(「怪人二十面相」より)
であり、得意とする変装の中でも女装をかなりの頻度で行っていたことに由来しており、つまり、時代が大乱歩に追いついただけに過ぎない。
変わり者
異常者?
個々人の識別はできるものの、興味や関心がない相手に対しては顔を覚えない(コバヤシ視点ではモブキャラが色付きの影としてしか表現されず、コバヤシが興味を持つと初めて顔が映る。逆に興味が薄れ、それまではっきり映っていた人物が影に戻るケースもあり、ハシバも例外ではない)。
家族には両親がいるが、自分の目には影となって映っていない。
獣耳でゴスロリという見るからに強烈な個性を発揮するハナビシに対しても、影が解けるのは手首の傷跡を見てからであり、彼が関心を向ける事柄をうかがい知れる。
「推理ゲーム等では決して満たされなかった欲求を、実際の謎解きで果たせる」というのはまだ共感できそうだが、目の前で猟奇的な状況が展開されていたり、自分が犯人として疑われることを楽しいと考える、非常に独特な感性の持ち主。
それゆえ、常識に囚われず自発的に行動でき、犯罪者に捕まっても一切動じないが、良くも悪くも自分の意見をハッキリ言う上、身の危険よりも知的好奇心を優先するため、(最終的に事態は好転するものの)不利な状況に陥ることが多い。
常人にとって理解の範疇を超えた愛情や趣味嗜好も汲み取り、嬉々として推理を展開する姿は探偵側というより、むしろ犯人側の人間と受け取られかねない怖さを秘めている。(本人は「心外だな」と否定しているが)
一方、周囲の空気を読むことや人の気持ちは理解できる部分もあり、殺害された担任教師の後釜となった新担任・ハナビシの奇怪な言動を「不安を拭おうと必死」と解釈しており、殺人事件のクラス内でのざわつきも意識している。
余談だがこのぶっ飛び方の表現として、同じノイタミナ枠の某作品を引き合いに「あの作品世界ならアケチと中の人が同じ白い天使と同じ体質か、即射殺対象」との評し方もされている。
複数の意味で目が離せない、コバヤシの明日はどっちだ――?
関連タグ
余談タグ
キバヤシ - 『MMR』の登場キャラクターで主人公、一文字違い、主要人物がカタカナ表記、ミステリー作品という意味では共通点が多い。
小林芳雄(TRICKSTER) - 『TRICKSTER』の登場人物で、江戸川乱歩のモチーフとした作品、元ネタつながりという共通点がある。