解説
小説家になろうにて連載中の「RPG風学園ファンタジー乙女ゲーム・「聖女と4人の騎士たち」の世界のラスボスポジションである悪役令嬢」に異世界転生した元・病弱少女の主人公が健康自慢と称してラスボスポテンシャルを存分に発揮することで周囲を混乱の渦に巻き込んでしまう異世界学園ファンタジーラブコメ作品。
作者は「魔王軍最強の魔術師は人間だった」でお馴染みの羽田遼亮氏。
初投稿は2022年11月7日。そこから約11ヶ月経った2023年10月13日よりWEB漫画サイト・漫画アプリ「マガジンポケット」のオリジナル作品として漫画版の連載がスタートした。
コミカライズ担当は中島零氏。同作連載に伴い、同氏が担当している他のなろう系作品の連載が隔週掲載となっている。
登場人物
基本的に、商業誌として刊行されている漫画版の設定をベースに記述する。
主人公
本作品の主人公にして、侯爵令嬢。
詳細は該当記事を参照。
メインキャラ
- 神使ルナ
転生者であるエリザベートのサポート役(もとい、やらかさないようフォローするストッパー役)として派遣された神の遣い。
姿形は黒猫そのものだが、本来の姿では背中に天使の羽が生えている。
エリザベートに対しテレパシーにてコミュニケーションを取るが、当然エリザベートにしか聞こえないため、公衆の面前で堂々と会話すると「延々と猫に向かって独り言を言ってる痛い人」に見えてしまう(なろう版だと、エリザベートが猫語を理解して話してる設定になっている)。
- 聖女カレン
本作のヒロインにして、ゲームの主人公にあたるキャラクター。
庶民の出身故、家名はないが、神聖力は桁外れに高く、聖女候補特待生として学園への入学を許された。正史ではエリザベートを超える魔力量を入学試験にて叩き出したことで恨まれることとなる…筈だったが、本編ではエリザベートがチート級にレベル上げしていたため、(エリザベート以外の)新入生トップクラスなのは変わらないが恨まれることもなく、むしろお互いに一目惚れして百合ルートに入ってしまう展開に。
聖なる四騎士(セイクリッド・クロス)
以下4名はゲームにおける攻略対象とされる青年。
- レウス・ガイアス
炎の騎士。ゼルビア王家の近衛騎士団長、ゲオルグ・ガイアスの息子(養子)。
幼い頃に森で見かけたエリザベートの残虐無人っぶりに感銘を受け、少しでも彼女に近づこうとレベルを上げまくった結果、果てはレベル99に達し、容姿も世紀末を連想させるようなゴツい顔をした青年となった。正史では熱血漢なことは変わらないが「爽やかなスポーツマンタイプの熱血漢」だったらしい。
なろう版では、エリザベートの魔力測定をイカサマと決め付け、決闘を挑むという、どっかの誰かさんみたいなことをしていた。
- ルクス・ゼルビア
土の騎士。ゼルビア王国の第3王子で、幼少期の遊び相手として当てがわれたレウスとは幼馴染の関係にある。
獲物はポピュラーなロングソード。4騎士の中で最も身長が高く、常に色んな女を侍らせているプレイボーイ。普段通りアタックするも靡かなかったエリザベートのことを女として気に入り、彼女を手に入れられないかとアレコレ画策する。防御力に長けた土の騎士候補のため、並の人間なら命を落としてもおかしくないエリザベートの攻撃(※正当防衛)を受けて尚ピンピンするほどに頑丈さには定評がある。
なろう版では、エリザベートと同じ黒髪黒目だとされている…が、にもかかわらず彼女とは違い何不自由ない暮らしをしているという矛盾があったが、漫画版では茶髪に修正されたため解消された。
以下2名は、2024年7月現在、14話ラストの1シーン、および単行本2巻の巻末おまけ「メインキャラクター対比表」にて姿を描かれたのみで、本登場はしていない。
- レナード
氷の騎士。レウスの幼馴染で、財務大臣の息子。
獲物は細身のレイピア。眼鏡をかけた文官風の優男だが、身長はレウスと同じ。
なろう版では、レウスと常に行動を共にしており、暴走しがちな彼のストッパー役を担っている。
- セシル・マテウス
風邪の騎士。大商会・マテウス商会の長、ロイド・マテウスの一人息子。
獲物は両手に携えた2本の短刀。エリザベートやカレンとさほど変わらない小柄な身長も相まって、一見すると女と見間違うほどの容姿端麗な美少年。
その他の登場人物
- クロエ
マクスウェル侯爵家のメイド。エリザベートの3つ上で、9歳の見習い時点で既に彼女専任のメイドの役目を賜っていた。エリザベートと同い年の妹を持つこともあり、いつも笑わず退屈そうに部屋に閉じこもっている彼女のことを気がけていた…が、転生により活発に変貌した彼女に一転振り回されることとなった。
なろう版では、エリザベートの進学に際して付いてきただけの存在とされている。
- ザンダルフ
学院長にして、人類種最高峰たる七大賢者(パワーセブン)の一柱。
不死鳥を使い魔として付き従え、今でも七大賢者としての力は衰えを知らない人類最強クラスの魔法使い。
…なのだが、その実、年頃の娘たちに鼻の下を伸ばし、カレンのお楽しみプレイ用の結界を千里眼で透視しようとするスケベジジイという他ない一面も。
- ウィンディーネ
七大賢者の一柱。迷いの森の中央に位置する湖のそのまた中央に存在する孤島に住んでいる。
- マリアンヌ
公爵令嬢。ルクスに恋をしており、彼に近づく娘は誰であろうと排除しようとする暴君、悪役令嬢。
関連タグ
ラスボス系悪役令嬢モノつながり
「RPG的なラスボス(こちらは裏ボスを自称している)」「魔王と同じ黒髪黒目のために忌み嫌われる闇魔法使い」など世界観が酷似している。
「タイトルに『ラスボス』を含む」という共通点はあるが、こちらはRPG要素はなく「純粋な異世界乙女ゲーム」である。