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概要編集

日本制服を企む悪の組織「Z団」操る怪獣ロボットマリンコングと人類の攻防を描いた作品。1960年フジテレビ系列で全26話が放送された。


低予算で制作されたため、マリンコングは当初だけ制作され、に見立てたからマリンコングの頭だけを出現させたり、逃げ惑う人々を通行人に依頼したりと非常にチープなものだった。

しかし視聴率27%と非常に好調で、予算も増えたため新しく全身の着ぐるみや実物大の腕、3m大の足が制作された。


カットバックを使用したマリンコングの出現シーン、暗闇にたたずむその姿、さらに不気味な音楽と共にマリンコングが蠢いているだけのOP(当然白黒)と当時の多くの子供たちにトラウマを植え付けた。


2部構成になっており、第14話からマリンコングの大逆襲というタイトルに改題された。


ストーリー編集

第一部編集

太平洋を航行していたが、突如謎の怪獣に襲われた。

その怪獣マリンコングは今度は平塚海岸に上陸し、破壊の限りを尽くす。

当初マリンコングは恐竜の生き残りではないかと言われていたが、電波研究所の矢田博士は船襲撃と海岸上陸時に異常電波が発生しており、それらが同一のものであったという事からロボットだと推測。

その推測通り、マリンコングの正体は暗黒結社「Z団」が操る無線操縦式ロボットだった。


第二部「マリンコングの大逆襲」編集

人類は何とかマリンコングの脅威に打ち勝った。

しかし復讐に燃えるZ団は新たにマリンコングの二号機を開発。破壊活動を行うが、その戦いに謎の女性戦士「くれない天使」が介入する…


主要人物編集

矢田博士

電波研究所の所長で、物理学の権威。


矢田和夫

矢田博士の息子。第二部からは登場しなくなるが、設定上はマリンコングと戦い死亡したらしい。


岩田記者

新聞記者。マリンコング事件を追う。


丸さん

同じくマリンコング事件を追うカメラマン


お菊

謎の女性。その正体はZ団の首領。


くれない天使

第二部から登場する。

矢田博士たちに協力する仮面を付けた謎の女性。変身ヒロインの草分け的キャラクター。正体は高宮比佐子という女性科学者。


マリンコング編集

Z団が破壊活動のために建造したロボット怪獣。

無線操縦で稼働し、一号機と二号機が存在する。

一号機は大きな丸い目をした愛嬌のあるデザインだが、それがかえって子供を怖がらせてしまい、おまけに悪役としてのパンチが足りなかった。

そのため二号機目つきやを鋭くした凶暴そうなデザインとなっている。製作者であるH・ローガン曰く二号機は一号機の三倍の強さを誇るらしい。

武器として口から火炎を吐くが、メインの武器は肉弾戦。一号機のコントローラーは動かすことが出来ないが、二号機のものはアタッシュケースに入れられるほど小型。


一号機は矢田博士のX電波によって大破し、二号機もくれない天使こと高宮比佐子が完成させたアルファ光線によって破壊され、これによりZ団は壊滅した。


名前の由来は、キングコングが密林から来たという設定から、海から来たという意味を込めて付けたらしい。

何よりすごいのがマグマ大使ウルトラマンに先駆けテレビに初めて登場した怪獣という点である。


関連タグ編集

特撮 怪獣

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