概要
一見すると顔立ちは整っているものの無精髭が若干生えててよれよれのコート姿という40代前後のうだつの上がらない男性という恰好で、しかも世間では定職に就かず自分に遺された邸宅でディレッタント的な生活をしている(一部界隈からは凄腕のオカルトの専門家と認識されてはいるが)八敷一男だが、とにかくシリーズを通して異性の怪異に惚れられ易い体質にある。
…が、作中で彼に好意を抱いた存在は「誰よりも甘美な恐怖を味わわせてくれる主人公は、他の怪異では無く自分自身の手で殺したい」という歪んだ感情を持ったメリイとか、生前に受けた仕打ちの反動から自分に尽くしてくれる理想的な花婿像を持っていて主人公に次々と試練を課してそれを為した暁には添い遂げたいと相手の事はお構い無しに本人達は本気で臨んでくる 双子姉妹の怨霊と言った、人間とはかけ離れた価値観で歪んだ好意を彼に向けてくる為、彼本人にしてみれば好きでもないのに時には殺人的な行為も辞さないストーカーに纏わり付かれている為、嬉しくないを通り越して正気を保てるなら全力でお断りしたい状態であるのは言うまでもない
(ネタバレに成るが、扉絵のイラスト群の終盤に一男に歪んだ好意を抱く者達の正体が描写されている)。