概要
経済産業省主催の国家試験「情報処理技術者試験」の一区分。略号はSG。略称は「セキュマネ」。スキルレベル2。2016年4月より新設された。
「情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する」国家試験である。
上位レベルの情報処理安全確保支援士試験(旧・情報セキュリティスペシャリスト試験。スキルレベル4)は主にシステム開発技術者を対象としているが、当試験はITを利用する全ての人材を対象としている。また、スキルレベル2の試験は、これまでシステム開発技術者向けの基本情報技術者試験(FE)のみであったが、当試験の新設により、ITパスポート試験(スキルレベル1)に合格した者の次のステップアップ試験としての位置付けが想定されている。
一応、基本情報技術者試験と同じスキルレベル2の試験とされるが、出題範囲が狭いことから、基本情報よりはやや難易度が低いとも言われている。
実施スケジュール
現在はITパスポートと同じCBT方式(試験会場にあるパソコンを操作して解答する形式)で随時実施されている。
かつては春期(4月第3日曜日)と秋期(10月第3日曜日)の年2回ペーパー方式で実施されていた。
試験形式
午前、午後のそれぞれについて、満点の60%を基準点とし、両方とも基準点以上で合格となる。
午前試験
試験時間90分。四肢択一式(マークシート使用)で50問出題され全問解答。
午後試験
試験時間90分。中規模の問題(本文とそれに関する複数の設問からなる)が3問出題され、全問解答。
基本情報技術者試験とは異なり、プログラミング言語に関する知識は問われない。
関連タグ
関連資格
- 情報処理技術者試験
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP)
- 情報セキュリティスペシャリスト試験・情報処理安全確保支援士 : 高度試験の一種。こちらはITエンジニア向けの試験である。(セキュマネはあくまで利用者向けの試験。)
- 情報セキュリティアドミニストレータ試験 :かつて実施されていた高度試験の区分のひとつ。
- システム監査技術者試験 : 高度試験の一種。