撒きビシ
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まきびし
追いかけてくる相手を足止めするために用いられる忍び道具
正四面体の角に棘のある構造もしくは中心から4本の棘の生えた構造をした、金属・木製もしくは陶製の忍び道具。
ばら撒くと必ず上に棘が向くようになっており、主に逃げる時に撒いて追っ手を足止めするために用いられたとされる。
元は棘のような構造を持った「菱」という水草の実を乾燥させたもの(非常食として用いられた)を、そのまま追っ手の足下に投げて罠として用いた(文字通りの「撒き菱」)のが起源であるといわれる。
表記揺れとして「撒菱/撒き菱」・「まきびし/マキビシ」なども用いられる。
なお、西洋では”カルトロップ”と呼ばれ、戦車をけん引する馬や戦闘用のラクダに対するけん制用に用いられた。現代においても車両のタイヤに対して有効なため、ミリタリーやスパイアクションなどに創作も含め用いられている。
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