CV:矢田稔(第1作)、金内吉男(太陽の使者)、牛山茂(2004年)、山本兼平(ガオ!)
実写版キャスト:美川洋一郎(松崎プロ特撮版)
舞台版キャスト:池田成志
概要
基本的には鉄人の開発者で、大塚署長と並ぶ金田正太郎の協力者。普段は穏やかな性格で冷静沈着であり大学教授のような面持ちであるが、時には銃を持って行動したり、敵ロボットに爆破工作を仕掛けるなど勇敢な一面を持つ。敵の攻撃で破壊された鉄人や操縦器を修理するのも彼である。妻帯者であり、妻と鉄男という息子がいる。
原作では太平洋戦争時、軍の命令で鉄人計画に加わりロボット兵器「鉄人28号」を開発していた。米軍に研究所を爆撃された後も生き残り、近くの島に渡り隠れ住んでいたが、日本で何者かが鉄人を製造して怪事件を起こしている事を知り、極秘裏に帰国した。正体を隠して独自に鉄人事件を追っていたが、正太郎と出会ってからは協力者として助言や鉄人の修理、科学犯罪の分析にと多岐にわたって活躍する。父が鉄人に殺された事もあり、正体が露見してからは実家に戻り、家族とも再会している。
アニメ第一作以降は、正太郎の父で鉄人開発の中心人物であった金田博士の弟子という設定が追加されている。
松崎プロ特撮版
フルネームは敷島俊夫。トランジスタ工場で働く兄の技師とみよ子という娘がいる。
太陽の使者版
こちらでは敷島大次郎というフルネームが設定されており、牧子という娘がいる。
金田博士の死後、博士から鉄人28号の建造を受け継ぎ完成させるが、永らく研究室に封印していた。正太郎の後見人でもあり、父親代わりでもある。
なお、本作が『第2次スーパーロボット大戦Z』に参戦した際、別作品に登場する同名の博士と絡めたネタが描かれている。
2004年版
基本設定は原作同様だが、敷島重工という重工業社の社長である。
鉄人と金田博士を妄信するマッドサイエンティストという側面が強調されている。
真実をなかなか語ろうとせず、それ故に状況の悪化を招くことも多い。
一方で正太郎のことは息子のように思っており、鉄人を嫌悪する正太郎に「鉄人は自分の夢、生きてきた戦争その物」と言ったり、「鉄人の本質を決めるのは正太郎自身である」と諭す。
第15話、16話では実質的な主人公を務めており、京都を舞台に彼と前妻の悲恋が描かれる。
続く17話では敷島の自殺死体が発見されるという衝撃的な展開を迎えるが、実は危険物質バギュームの秘密を守るために自身の死を偽装しており、ニコポンスキーという偽名を名乗ってブラックオックスを操縦。正太郎に事件から手を引くよう命じた。