概要
初期ファンタシースター(アルゴル太陽系シリーズ)第3作目…なのだが、中世ファンタジー風の世界で始まって途中からロストテクノロジーと化した科学文明が登場してくるという、他のシリーズと明らかに異なる世界観でプレイヤーを大きく驚かせた(これらは物語を進める事によって真相が明らかとされる)。
これらの部分によるものか、公式でも「外伝的な作品」「シリーズ屈指の異色作」と呼んでいる。
時系列では4部作の最後となる作品。
3世代に渡るストーリーや結婚システムの導入など、某有名RPGを2年も先取りした部分は時代の先取りに定評のあるセガらしい部分である。
世界設定や世代交代など意欲的な要素を盛り込んでいる一方でまとめきれたとは言えず、世代交代時の選択もそこまでダイナミックに物語を変化させないなど欠点も抱えている。また、モンスターなどのグラフィックも前2作のアニメ的な方向性からやや当時の洋ゲーチックな"濃い"ものに変わった事への戸惑いなどもあり、ユ-ザーからの評価は全般的には高いものにはならなかった。何よりもフィールド画面の移動速度が遅いという難があり、これだけでもやる気を削がれる要因となった。
BEEPメガドライブの読者評点企画のドッグレースでもメガドライブで発売された前作や次作に比べると、10点満点の平均で1点から2点ほど低く、一部で熱狂的ファンを獲得したにとどまっている。
他RPGで魔法に相当する『テクニック』は最初からすべてを習得していて配分で強さを調整できるシステム。例えば一人回復の回復量を減らす代わりに全体回復の回復量を増やすことができる。
途中で分岐が2回あり合計で4シナリオが存在するが、セーブスロットが2つしかないため分岐の途中に戻って全てのシナリオをクリアすることができないという難があった。これはセガサターン版の『ファンタシースターコレクション』でセーブスロットが4つに拡張されたことで一応解決された。
ちなみにシリーズでお馴染みラッピーとアンドロイド(オンラインシリーズに於けるキャスト)は本作が初出。
関連イラスト
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関連タグ
せがわまさき:SEGA社員時代にキャラクターデザインを担当
表記ゆれ
ファンタシースター3 ファンタシースターIII ファンタシースターⅢ
その他の関連作品
ドラゴンクエストⅤ サガフロンティア2 機動戦士ガンダムAGE:「世代を重ねる」と言う共通点から
神聖紀オデッセリア:戦闘画面のレイアウトや、変わったデザインのモンスターなど雰囲気が似たSFCのRPG。