書経
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しょきょう
四書五経の一つ。尚書ともいう。政道を記したもの。
「書」、「尚書」または「書経」という。
「書」とは「書かれたもの」「記録」という意味であろう。「尚書」は「上代(古代)以来の書」であるというのが通説である。「書経」は経書の一つであることからの命名だが、その起源は不明である。
その内容は、主として上代の聖天子といわれる堯・舜を始め、夏・殷・周三代の帝王の政治および詔誥を収めたもの。
編者は全く不明。孔子といわれているが、信じ難い。
政治上の根本的な主題として、君主自身が自己の人格を修練して徳性を発揮することと、刑罰を与えることを慎重にすることとが説かれている。
今文で伝わった篇と古文の篇とがあり、今文は漢代から伝承されたものである。
古文は真の古文でなく偽作であるが、それにも拘わらず朱子の学説の根本をなすべき語句が擬古文中にあり、受容されてきた。偽古文はまるまる偽作されたのではなく、その中には「真古文」と匹敵する古いものが含まれているのである。
注釈は、漢の孔安国の注といわれるものと、それを敷衍する孔穎達の正義、朱子の門人・蔡沈の集伝が重要なものである。
東洋の古典として日本でも尊重され、国家の基本である元号の典拠としてもしばしば採用される。 近代では『書経』を典拠として「昭和」・「平成」の元号が建定されている。
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