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最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する

さいきょうのまものになるみちをたどるおれいせかいじゅうでざまぁをしっこうする

最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行するとは、大小判氏によるライトノベル作品である。
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概要

2018年5月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始。作者は大小判氏。

後にBKブックスから書籍化。既刊2巻。イラストはめばる氏が担当。


BKコミックスでコミカライズ版が連載中。既刊2巻。さざなみ陽輔氏が作画を担当。


当初は『冤罪を被せられた令嬢の為なら、俺は最強の魔物になれる』だったが、途中から今のタイトルに変更される。


事故死した主人公が異世界で魔物に転生し、怪我を負っていたところを心優しい貴族令嬢に匿われ、義妹の陰謀によって周囲から虐げられる令嬢を助けるために悪党達を次々と制裁してざまぁしていく異世界ファンタジー。

敵とはいえ中々過激な制裁が多く、制裁を受けた者は後世に愚者や笑い者として語り継がれるほどの二度と挽回することが出来ない惨めな末路を辿ることが多い。

コミカライズ版では、あまりに酷過ぎたためかそれらの制裁がマイルドとなっている(だが、逆にヒロインが受ける虐待の方は原作以上に酷く描かれている)。


元々は、大小判氏が過去に投稿された短編小説が元になっている。リンク先参照


あらすじ

電車に撥ねられて命を落とした主人公は異世界で魔物(キメラ)に転生する。異世界のグランディア王国の樹海で目覚めた主人公は、他の魔物に襲われけがを負っていたところに公爵家令嬢のシャーロット・ハイベルに拾われ、ゼオと名付けられる。

シャーロットは亡くなった父の弟夫妻の娘・リリィが家に来てから突然豹変したかのように家族や従者、婚約者の王太子など、自分を慕っていた人々から謂れのない誹謗中傷を受け虐げられ始めてしまう。

絶望に苛まれるシャーロットを救うべくゼオは、彼女を虐げようとする者達に制裁を喰らわせ、恐ろしいリリィの陰謀を打ち破るべく奮闘する物語。


登場人物

主要人物

  • ゼオ

主人公。日本の男子高校生が女神によって転生したキメラ。

竜の上半身と獣の足、鳥の翼とスパイクが付いた尻尾を持つ小型犬くらいの大きさの風貌。

性格はヘタレなチキンな上、卑屈で粘着質で不器用な上に根に持つタイプ。だが、大切な人を守りたい時の勇気と行動力は持つ。

前世では、小学生の時に父親が母親の浮気相手の部下を誤って死に至らせたことで、「人殺しの息子」と周囲に虐められていた。それに反発して荒れた学校生活を送っていたが、かつて助けたことのある幼馴染の少女が対等に接してくれたおかげで落ちぶれることはなかった。しかし、高校の時に幼馴染が不良達と付き合うようになって成績が下がり学校をサボるようになると、担任に頼まれる形で恩返しのために幼馴染を駅構内で待ち伏せて説得しようとする。だが、口論の末に幼馴染に突き飛ばされた時に誤って線路に落ちてしまい、到着した電車に轢かれて死亡する。

転生してすぐに魔物にやられて怪我をしていたところをシャーロットに発見されて保護される。自分を保護してくれたシャーロットに一目惚れし、リリィによって周囲に虐げられている彼女を守るべく、《透明化》などのスキルを使って様々なクズに制裁を行っている。それと同時に人になれるヒューマンキメラに成長することを目指していた。

病に倒れたシャーロットを救うべく命懸けで特効薬となる薬草を探してきたが、その間にシャーロットが冤罪で連行されてしまう。シャーロットが処刑されそうになった時は、単身救出を決行するが斬られて瀕死の重傷を負う。だが、女神に人になることなどを捨ててまで彼女を助ける覚悟を見せたことで覚醒し、小屋ほどの大きさの竜のような姿に変貌。だが、理性を失って暴れまわりリチャード達を叩き潰しリリィにも重傷を負わせたが、シャーロットの説得によって理性を取り戻す。そして、メタトロンに進化したリリィを激闘の末倒すが、すでに街や人々に甚大な被害をもたらしたことでシャーロットのもとに居られないと悟り、ラブに撃退される形でシャーロットの元から去る。


  • シャーロット・ハイベル

ヒロイン。

グランディア王国の名門・ハイベル公爵家の令嬢。

才色兼備で聖女の如く慈悲深く心優しい性格。貧しい人々を使用人として雇い、自身が出資している孤児院にもよく訪れていた。

戦闘以外の能力に溢れ、高度な治癒魔法や事務能力に優れている。

王太子のリチャードの婚約者として選ばれ、次期王妃として教育を受けてきたが、その優しすぎる性格が却って貴族らしくないことを父親から心配されていた。

着やせするタイプで、スタイルはよく結構巨乳とのこと。

父親が亡き弟夫妻の娘・リリィを引き取るが、自分に逆恨みに近い嫉妬を抱かれ、彼女のスキル《感情増幅》によって家族や使用人達、リチャードなど今まで関わってきた者達から虐げられたり、侮蔑・憎悪の感情を向けられてしまう。

突然、豹変したかのように自分を虐げる周囲の悪意に精神的に追い詰められていたところにゼオを発見して拾って保護する。そして、自分が虐げられそうになると、相手が何かしらの制裁を受けるようになり、それがゼオの仕業だと気付き、それから最後まで自分を慕うゼオに感謝している。

デスコル風邪という奇病を患い寝込んでいるところに、身に覚えのない国家反逆罪の罪で強引に連行され、公開処刑されそうになる。そこにゼオが助けに現れ、ゼオが覚醒し理性を失って暴れまわっていたが、彼を説得して理性を取り戻させる。その際、自身も進化してルシフェル完全体に進化している。ゼオがメタトロン(リリィ)を倒すと、ラブがゼオを庇って彼を撃退した時に気を失う。ちなみに、ラブから特効薬をもらってデスコル風邪は完治している。

その後、一月ほど眠り、ラブによってリリィの今までの悪事が暴かれたことですべての濡れ衣は晴れることになるが、すでに彼女は今までの仕打ちと公開処刑の時に見た光景でもう家族やリチャードなどを愛することが出来なくなり、最後まで自分を助け味方でい続けたゼオに異性として好意を抱く。

そして、ゼオを探すために家族と王家への決別を決意し、女神教のシスターとなり巡礼という名目でゼオを探す旅に出る。


グランディア王国

  • ラブ

ゼオが出会った謎のマッチョなオカマの祭司。ラブは源氏名で本名は不明。

作中でもトップクラスの実力を持ち、相手の思念を読み取り意思疎通を可能とするスキル《思念探知》で魔物のゼオとも会話ができる。

その正体は女神教の枢機卿。元は聖騎士として活躍し、三十という若さで枢機卿に抜擢される。彼を知っている者達からは「ウォーロット枢機卿」と呼ばれている。二年前にグランディア王国に赴任した。

シャーロットとは、敵対する男神教との戦いで救援隊として派遣された彼女が、地獄のような戦場で高度な治癒魔法を使って負傷者達を次々と癒したことで彼女を一目置いている。

ゆえに彼女が突然、周囲から虐げられていることに疑念を感じるも、女神教の教徒は王家や高位貴族に干渉しない決まりがあるため、口出し出来ない状況に憤っていた。

そこに偶然ゼオと出会い、彼からリリィが元凶であること知り、独自に調査を行って彼女の恐るべき実態を知ることとなる。

シャーロットの公開処刑では、シャーロットを助けゼオを逃がすために芝居を打ち、ゼオを撃退した。そして、目に留まらぬ速さで誰にも気付かれずリリィに自白剤を飲ませ、彼女を尋問して彼女のすべてを暴露させた。

その後、気を失ったシャーロットを保護し、目覚めた彼女の要望に応えて公爵家と決別した彼女を女神教のシスターとして迎え、彼女の後見人となる。


  • リリィ・ハイベル

シャーロットの従妹。ピンク髪が特徴。

田舎に住むシャーロットの父親・ギリアムの弟夫妻の娘だったが、一年前に弟夫妻が強盗に襲われて死亡し、それを知ったオーレリア宰相の紹介でギリアムに引き取られ、養子としてシャーロット達と一緒に住む。

周囲に愛想を振りまいて純粋な性格のように振舞っていたが、その本性は極悪なまでに利己的で自分勝手な性格の稀代の悪女。自分が一番でなくては気が済まない上に、かなり自意識過剰でナルシストなため、田舎では非常に嫌われていた。

父親がハイベル公爵の弟で母親と駆け落ちして市井に降りて遠く離れた田舎に移り住んだことを知り、田舎暮らしに嫌気が差していた彼女は何度も自分を公爵家の養子にするように訴えていたが、聞き入られなかった。そこに干渉してきた男神によってスキル《感情増幅》を与えられ、両親を殺害して強盗の仕業にしていた。

《感情増幅》は、自分や特定の相手に対して人の好き嫌いを始めとする感情の大小を操るスキルで、例えば自分に対して好意を高めれば周囲は自分に盲目的に溺愛させることが出来る。そして、何よりこれは洗脳ではないため、スキルの影響を受けた者は、好きでもない相手を溺愛しても罪のない相手を虐げても自分の意思からなる間違いのない本心と行動であるため、非常にタチが悪いスキルである。また、スキルは直接面識がない相手には効果はなく、接触を避けていた女神教徒や接触しなかった孤児院の孤児達は最後までシャーロットの味方であった。

従姉のシャーロットが周囲に愛されて自分よりも美しいことを逆恨みし、スキルを使って周囲にシャーロットに対する嫌悪を上げて虐げさせ、さらに「シャーロットが自分を虐げていた」と嘘をでっちあげて彼女の評判をどん底に落とし、彼女を追い詰めていた。

しかし、ゼオが来てからはシャーロットに危害を加えようとして制裁を受けた者のとばっちりを受けることが多々ある(ケリィがシャーロットに食べさせようとしたゴキブリを誤って自分が食べたり、お気に入りが耐え難い醜態を晒すなど)。

そして、シャーロットの公開処刑では、覚醒したゼオに狙われて自分の周りにいたリチャード達が痛めつけられて自分も重傷を負う。そこに干渉してきた男神から力を与えられてメタトロンに進化し、ゼオと死闘を繰り広げるが敗れ、元通りになってスキルを失う。

ゼオが去った後、リチャード達とともにラブにシャーロットを引き渡すように詰め寄るが、ラブに自白剤を飲まされたことで、両親は自分が殺したこと、シャーロットをスキルを使って貶めていたこと、そして将来的に他国の王子にも毒牙に掛けようとしていたことなどすべてを暴露してしまう。スキルを失い自白剤の所為で弁解が出来ないことで、今まで自分達を騙していたことに怒り狂ったリチャード達によって拘束、地下牢に連行される。

その後、未だに残るスキルの影響で無実を信じる者達が面会に来ても自白剤の効果で来た者すべてに罵詈雑言で本音を吐いたことで完全に信用を失い、さらにリチャードから拷問を受け続けて無残な姿となる。そして、最期は磔にされてゼオとの戦いで被害を被った人々から憎悪を向けられたまま石を投げられるが、それでも自分の行いを反省すること無く、憎悪を剝き出しに恨み言を叫びながら息絶えた。

本人はこれでも高貴な令嬢となることを目指していたが、これまでの所業によって世界的にも類を見ないほどの悪女として歴史に名を刻むこととなる。そして、スキルの効果が失って以降はシャーロットを虐げた者達は深く自己嫌悪と罪悪感に苛まれることとなる。

コミカライズ版では、スキルを失い真実が暴かれた後は拷問シーンは省略(受けた痕跡はあるものの原作より全然酷くない程度)されて処刑が始まり、原作通り石を投げ付けられて死亡するが、石を投げる民衆に対し「てめえらだって(シャーロットの処刑を)楽しんでたじゃねえか!」と叫んでいた。


  • リチャード・グランディア

グランディア王国の王太子で、シャーロットの婚約者。

容姿端麗だが、優秀過ぎるシャーロットにコンプレックスを抱いている。

リリィのスキルによってシャーロットを虐げリリィを溺愛し、リリィのシャーロットに虐げられたという嘘を完全に鵜呑みにしてシャーロットを糾弾していた。また、病に伏した国王の代わりに宰相とともに国政を取り仕切っていたが、リリィに唆されて無計画な国策をして国庫を浪費していた(宰相は敵国と内通しており、国力を弱体化させるためにリチャードを諫めようとしていなかった)。

ゼオが来てからも、リリィの嘘でシャーロットを糾弾しようとするが、ゼオによって立ち直り始めた彼女の毅然とした態度で反論されたことに腹を立てて打擲しようとしたところ、ゼオに浣腸を受けて気絶。しかも、それによって括約筋(所謂、ケツ筋)が断裂し、肛門を引き締めることが出来ず自然に脱糞してしまう事態となり、オムツ生活を余儀なくされてしまい、歴史に《オムツ王》と呼ばれて笑い者となる羽目に。

シャーロットの公開処刑では、その場で婚約破棄を言い渡した。だが、覚醒したゼオからルーファスら親友達とともにリリィを連れて逃げようとするが、ゼオにルーファス達がやられ、自身も腹を尻尾で薙ぎ払われて気絶した(おまけに脱糞する)。

ゼオが去った後、目を覚ましてリリィ達とともにラブにシャーロットの引き渡しを要求するが、自白剤ですべてを暴露したリリィに激昂。地下牢で自らリリィに八つ当たり同然の拷問を行っていた。

その後、スキルの影響とはいえ自分の行いに悔いるが、誠実に謝罪すればシャーロットは許してくれると楽観視していた。しかし、後にハイベル公爵家とともに目覚めたシャーロットと面会するが、すでに自分達を愛することが出来なくなった彼女から決別を言い渡され、シャーロットが想いを寄せる相手(ゼオ)を思い浮かべて今まで見たことの無いほどの熱を帯びた表情に見て愕然とし、彼女が立ち去った後も屈辱と羞恥にただ打ち震えることしかできなかった(おまけに脱糞する)。

コミカライズ版では、浣腸を受けたがさすがに括約筋断裂とまではいっていない。


  • ルーファス・ハイベル

ハイベル公爵家の長男。シャーロット、ロイドの兄。

シャーロットからは兄バカ気味の優しい人と語っていたが、実際は優秀過ぎるシャーロットに対して劣等感を抱くコンプレックスの塊のような人物。

リリィの《感情増幅》を受ける前からシャーロットに良い感情を抱いておらず、シャーロットが周りに虐げられてからは水を得た魚の様に彼女を罵り虐げていた。

リリィの寵愛を得ようと祖母がシャーロットにプレゼントした高価なオルゴールを奪おうとしてシャーロットに魔法を放つが、ゼオに防がれた上に彼の逆鱗に触れて股間を攻撃されて不能寸前までに陥る重傷を負う。

その後、完治したが、シャーロットの公開処刑で覚醒したゼオに再び股間を踏み潰されて完全に不能となる。

子種を失い子供が作れなくなるという貴族の長男として致命的な身体となってしまい、跡継ぎのために将来の妻を弟のロイドに宛がわせて子を作らなければならないというドロドロな家族関係を作らざる得なくなる(そもそも、妻を娶ること自体かなり困難になっている)。

ちなみに、公爵家で目覚めたシャーロットと唯一対面していない(コミカライズ版では両親に代わって対面している)。


  • ロイド・ハイベル

ハイベル公爵家の次男。ルーファス、シャーロットの弟。

次男ゆえに家督を継げないため、代わりに騎士の道に進んでハイベル家を守ることを決める。

シャーロットを慕っていたが、リリィの《感情増幅》の影響でリリィに忠義を移しシャーロットを軽蔑していた。

シャーロットの公開処刑で覚醒したゼオに右足を斬り落とされる(コミカライズ版では斬り落とされること無く無事に済んでいる)。

その後、失った右足に魔導義足を装着するが、騎士の道を絶たれたことでお情けで兄の補佐として不勉強な領地運営を手伝うことになる。さらに将来の兄の嫁と子供を作らなければならない惨めな道へ進む羽目に。


  • エドワード・オーレリア

オーレリア宰相の息子。

シャーロットに対抗心を抱いていたが、事務能力は完全にシャーロットの方が上。父親のオーレリア宰相は病に伏した国王の代わりにリチャードとともに国政を取り仕切っていた。

父親がシャーロットが敵国アインガルドに内通していたと国家反逆罪で告発し、公開処刑を執り行おうとしていた。だが、覚醒したゼオに叩き付けられて重傷を負う。

その後、実はオーレリア宰相こそがアインガルドに内通していた売国奴であったことが判明し、さらに国王に毒を盛っていたことも判明。ただちに騎士団がオーレリア宰相の屋敷に踏み込むもすでに宰相は自害していたが、この一件で宰相家は取り潰しとなり、エドワードら一族は全員毒杯を呷って死亡した。


  • アレックス・ガルバス

ガルバス伯爵家の令息。

現・騎士団長の息子で、《剣神の加護》を持つ。剣聖候補とされるほどの剣術の実力は高いが、その分かなり脳筋。

シャーロットの公開処刑で、シャーロットを連れて逃げようとするゼオを斬り付け、二人まとめて殺そうとした。だが、覚醒したゼオに敵わずあっさりと両腕を切断された上に殴り飛ばされて瀕死の重傷を負う。

一命は取り留めたが、両腕を失い下半身不随となって車椅子生活を余儀なくされたことで二度と戦場へ立つことが出来なくなり、代わりに魔導義手で事務作業(リハビリすれば文字を書くことは可能)を強いられる羽目になる。勉学の代わりに剣術に人生を捧げていたため、事務作業はかなり苦戦することとなり、実家や騎士団に大きな悪影響を与えるほどの落ち目になるとのこと。


  • ギリアム・ハイベル

ハイベル公爵家の当主で、シャーロットの父親。

駆け落ちした弟夫妻が強盗(実際はリリィ)に殺害されたことを知り、孤児となったリリィを憐れんで養子として迎え入れた。

リリィの《感情増幅》の影響でリリィを溺愛し、シャーロットを酷く冷遇するようになり、シャーロットを政略結婚の駒にして金だけ持っている脂ぎった中年の貴族に嫁がせようとしていた。

スキルの影響が解かれた後、弟夫妻の子とは思えないほど凶悪な娘によって愛娘を虐げてしまったことを深く悔恨し、再会したシャーロットに「ハイベル公爵閣下」と呼ばれ、もはや父と呼んでくれないほどの亀裂が出来たことに深く悔いることとなる。


  • エルザ・ハイベル

ハイベル公爵家の夫人で、シャーロットの母親。

シャーロットを愛していたもののリリィの《感情増幅》の影響でリリィを溺愛し、シャーロットを出来の悪い娘と嘆いていた。

スキルの影響が解かれた後、自らの行いにショックを受けて寝台から起き上がれないほど衰耗し、日中はほとんど食事出来ずにシャーロットに泣きながら謝罪し続け、夜は眠っても「血塗れのシャーロットが怨嗟の声を零しながらにじり寄ってくる」という悪夢を見てうなされる日々を送る。その後、再会したシャーロットに決別を言い渡されて泣き崩れた。


  • ケリィ

ハイベル公爵家のメイド。シャーロットの親友。

貧しい平民の出だったが、幼少期に偶然出会ったシャーロットに専属メイドとして指名され、彼女の専属メイド兼親友として絆を深めていた。だが、貧しい平民の出のため無意識に容姿も性格も完璧なシャーロットに気後れしていた部分を抱いていた。

リリィの《感情増幅》の影響でリリィに主従を移し、他のメイド達とともにシャーロットに陰湿な嫌がらせをして虐げていた。ゴキブリを入れた料理をシャーロットに食わせようとしたが、それを見たゼオに鍋を被らされてその上から殴打され続ける制裁を受ける(ちなみに、ゴキブリが入った料理はゼオが取り替えてリリィが食べる羽目に)。

スキルの影響が解かれた後、自分達に仕事を斡旋し助けてくれたシャーロットに対し、恩を仇で返す数々の所業をしたことに公爵家で働く全使用人達が自己嫌悪と罪悪感に苛まれる中、特にケリィはわずか一月で痩せこけて変わり果ててしまうほど一際絶望の淵に立たされていた。

ギリアムの指示でリリィの寝室(元シャーロットの寝室)をシャーロットの時の内装に変える作業をしていた時、シャーロットの寝室(元物置部屋)から幼少期にシャーロットと交換した思い出の品が入った箱が見つかり、シャーロットは最後まで大切に保管していたのに対し自分のは黒歴史として捨ててしまったことを思い出し、大切な思い出を前に絆が二度取り戻せなくなった自分の悪行に慟哭した。

贖罪としてメイドを辞してシャーロットに付いて行こうと考えていたがそれも許されず、その後はシャーロットが帰る可能性がほぼない公爵邸で、絶望の淵に立たされたまま一心不乱に仕事に励む日々を送ることとなる。


  • アースト・ワルドナー

ハイベル公爵家の従者。珍しい黒髪の美少年。

元は行商人の息子だったが両親が目の前で魔物に食い殺された経緯を持つ。

後にハイベル領の教会に孤児として預けられるのだが、魔物に対する憎しみを抑え切れず、十歳の時に魔物を駆逐しようと、教会を飛び出すが返り討ちに遭い、傷だらけのまま逃げ続けた末にハイベル公爵邸に逃げ込んで倒れる。そこをシャーロットに発見されて手当てを受けて一命を取り留める。命を救ってくれたシャーロットに深い恩義を抱き、使用人見習いとして働くこととなる。

その後、メキメキと頭角を現し、シャーロットに恩義とともに好意を抱くようになるが、次第に独占欲が強まり、シャーロットが自分でなくリチャードに愛を向けることに納得いかず憎悪を抱くようになる。

そこをリリィに付け込まれてリリィの《感情増幅》の影響もあってリリィに主従を移して専属執事となり、シャーロットを軽蔑していた。その後、リリィを喜ばせるためにシャーロットを殺すことを目論見、シャーロットにリチャードとリリィが和解したいと嘘を言って誘い込み、睡眠薬を入れた飲み物で眠った隙に首を吊って自殺したように見せかけて殺害しようとしたが、間一髪駆け付けたゼオに頭を燃やされた上に顔面をボコボコにされて気絶。さらにゼオの怒りが収まらず、公爵邸の門に全裸のまま逆さまのM字開脚という醜態極まりない姿で吊るされる

帰って来たリリィ達に直ちに降ろされたが、「公爵家は失態を犯した従者に酷い仕打ちをする」という醜聞が広まりだしたため、長期休暇及び治療で協会に預けるという形でクビにされてしまう。また、治療してくれたシャーロットに対して悪態をついていた。

スキルの影響が解かれた後、今までのリリィの言葉は嘘だったことに愕然とし、教会を抜け出した後はゴミ捨て場に茫然と佇み、二度と救いの手が差し伸べられない末路を辿ることとなる。


  • ヘルムート・グランディア

グランディア王国国王。リチャードの父親。名前のみ。

病に倒れて昏睡状態に陥ったが、実はオーレリア宰相に毒を盛られていた。

その後、無事に解毒されるが、全快に至っていない。


その他

  • 女神

ゼオを転生させた異世界の一柱。

男神と対立している。


  • 男神

ゼオがいる異世界の一柱。

女神と対立している。リリィにスキルを与えた張本人で、その後も幾度も干渉している。


関連タグ

小説家になろう ざまぁ


元貴族令嬢で未婚の母ですが、娘たちが可愛すぎて冒険者業も苦になりません外れ職アイテムマスターが外れアイテム木偶人形を使ったら世界一の冒険者になれた件(同じ作者の作品)


外部リンク

最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する - 小説家になろう

最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する - コミカライズ

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