CV.堀之紀
概要
豪学連→男塾三面拳の一人。
数ある中国拳法の流派の中で、その最高峰ともいわれる辵家(チャクけ)流拳法を極めた三面拳最強の男。
拳法も基本ながら、得物は棍。
見た目の特徴はスキンヘッドで、この頭を活かした「覇月大車輪」という技もある。
また、眉間に黒目ほどの大きさの、丸い印が浮き出ている。この印は三面拳共通の特徴。
最初は相当濃いコワモテであったが、次第にかなりの男前になった。
活躍
初登場は驚邏大四凶殺編。
「第三の凶・氷盆炎悶関」にて虎丸龍次と戦った。
拳法の達人である月光は、素人同然の虎丸を圧倒する。
しかし、「放屁」や「床を砕く」などの奇策で意表を突かれ善戦されてしまい、最終的に虎丸もろともステージの崩壊に巻き込まれて退場した。
死亡したかに思われたが、他の挑戦者同様、三号生の手によって救助と手当てを受け生還する。
大威震八連制覇編では、最終ステージである天雷響針闘への道中から活躍する。
坂の上から転がってきた巨大鉄球を、一号生総出で押し止めている所へ颯爽と前に出て来て「辵家核砕孔」で粉砕した。
到着後は死天王最強の影慶と対戦。
華麗な体術であちらの猛攻をいなし、その後なぜか覇極流(伊達の流派)の棍法術で応戦。影慶最初の得物である犇斧ヌンチャクを破壊した。
しかし、続いて取り出した鋭利な水晶製ブーメラン「恟透翼」にて身体を裂かれてしまう。
見えない攻撃に翻弄されるが、血を吹き付けることで視認性を得て叩き落とすことに成功する。
だが、2枚目の恟透翼に気付かず、これが背中に深く突き刺さりダウン。「如號」の血文字を剣桃太郎に託し、死亡確認を受けた。
天挑五輪大武會編では予選の淤凛葡繻十六闘神戦では副将・一角獣の搴兜稜萃に倒された蝙翔鬼より「あとは頼んだぞ…月光」と遺言を託され、仇を討つべく出陣する。
戦いの最中、目潰しを受けて絶体絶命…と思われたが、その後の攻撃が通常の時と変わらなかったため、ここで
「この月光、生来目が見えぬ。この私に目潰しなど笑止千万!!」
と述べ、ついには搴兜稜萃を撃破する。戦後、虎丸からは
「お前は拳法界のスティービー・ワンダーじゃあ!!」
と褒め称えられた。
梁山泊十六傑戦では蒼傑を相手にするが、この戦いの前に月光は梁山泊に向けて辵家流奥義のひとつ・纏劾狙振弾(てんがいそしんだん)を放つが、そのモーションはまさにゴルフのショットそのものであった。そして蒼傑とは双条激射なる弓術の決闘法で挑み、壮絶な戦いの末に勝利する。
決勝・冥凰島十六士戦でラーマ・ヨガ使いであるラジャ・マハールに敗北し、死亡したと思われていた。
そして、七牙冥界闘編の第二の牙・王宮への道では、ナチス残党のエーベルシュタイン博士の人体改造によって復活しており、洗脳されていたが、剣桃太郎との対決と桃の呼びかけによって記憶を取り戻す。
そしてエーベルシュタインを倒して桃たちに合流した。
技
・覇月大車輪
両手に三日月型の刃を装備、そのまま一点倒立し、自身の頭を軸に高速回転しながら相手に突っ込む。
・怒粧墨(どしょうぼく)
怒りによる体温上昇で浮き上がる、特殊な墨で掘られた刺青。
発現すると皮膚が硬質化する。
殴りかかってきた虎丸へ逆にダメージを与えた。
・辵家 核砕孔
攻撃対象の急所となる部分を探り当て、目印として専用のナックルダスターで小さな穴を開ける。
そこを再度攻撃することで、対象を粉々にする。
・覇極流棍法術
月光が最初に披露した棍の型。
非常にレベルが高く、影慶の人間には見切れないとまで言われるヌンチャク捌きすら圧倒し、あっという間に破壊した。
本来の流派は辵家流なので、そちらの棍法術も当然使える。
・辵家 纒欬針点(てんがいしんてん)
棍の先端で、敵の刺突を止める。
搴兜稜萃の乗る、ユニコーンの角を防いだ。
・辵家奥義 無明察相翫(むみょうさつそうかん)
辵家流拳法の最終最強の技。
ケッペルの法則と呼ばれる「人間が一定の状況下において、心理的圧迫状態に陥ったとき、年齢や性別などにかかわらず、全員が同じ行動を取る」という行動心理学を応用している。
搴兜稜萃に対し、高空に投げた碁石を全て必中させ恐怖を与えた。
単に回避先を読むだけでなく「何かを盾にする」などの、あらゆる行動すら掌握する恐るべき技。
最後は刃を取り付けた棍を投げ当て、串刺しにした。
・纏劾狙振弾
棍の先に、ゴルフクラブのアイアンに似た型のパーツを装着し、鉄球を打って飛ばす技。
高い威力と凄まじい精度を誇る技で、遥か遠くの相手の耳飾りや、乗っている馬だけを狙撃する事も出来る。
余談
名前の由来が第二次世界大戦期の夜間戦闘機であり、盲目の設定はこれに由来すると思われる。
また博識もあり、三面拳の雷電が戦線離脱中には雷電に代わり技の説明役を務めることもある。
項目を読んでいて気付いた人もいると思うが「目印をつけて鉄球を破壊」「透明な武器に血を吹き付けて見えるようにする」という戦法を取っていたにもかかわらず「この月光、生来目が見えん」と言ってしまっており、ネタにされている。
大豪院邪鬼の巨大化と違い、この矛盾に対するフォローは特にされていない。