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概要編集

タイムパラドクスゴーストライターのキャラクターで、時間を操ることのできる存在。

本作における物語の発端にして、元凶。

佐々木哲平アイノイツキの漫画が掲載された10年後の週刊少年ジャンプを送った存在であり、その目的はイツキの命を救うこと。

所謂、デウス・エクス・マキナ的な存在であるものの、本当の意味でそう言う存在であるかは疑わしい。

理由は後述。


活躍編集

元々は、主人公である佐々木哲平の専門学校時代の友人・岡野から送られたロボットのおもちゃ。

佐々木の家に落雷が落ちた際、電子レンジろ冷蔵庫と融合し、主に電子レンジから10年後のジャンプを吐き出すタイムマシンと化す。

10年後のジャンプを読んだ主人公だが、電子レンジと本棚の間にジャンプが隠れしてしまい、夢か幻覚だと思い込んだまま、主人公は感銘を受けた掲載作品である「ホワイトナイト」を盗作してしまい、以降、この機械を使って未来の作品を盗作することで、大人気連載作家となる。


その後、しばらくは週に一度未来の少年ジャンプを送り出すタイムマシンとして機能していたが、アイノイツキの訃報と、とともに"【イツキチャン〕》を救って。"という指示を送り、主人公にアイノイツキに連載作品で勝利しなければアイノイツキが死亡するという事実と、主人公しか知らない情報。そして、未来の宝くじの情報を送る。

その後、アンケート順によって佐々木が三十連敗を決めたことでアイノイツキはオーバーワークで倒れ、その際に何故アイノが過労で倒れたのかを教えなかったかと責め立てる佐々木哲平を『物語のはざまのページ』と呼ばれる場所に呼び出す。

そこで、自らを『人の「想像する力」が生んだ幽霊』『とある作家によって生み出された物語に必要だったキャラクター』と称し、アイノイツキに対する親心から彼女の死を避けるために、彼女の死を止めるための筋書きの「物語」と称して佐々木哲平を『彼女の夢を破壊させる為の悪役かつヒーロー』として仕立て上げ、彼女の夢を否定させるために哲平に彼女の作品を盗作させるために未来のジャンプを送ったことを告げる。

だがそのプランも失敗に終わり、哲平の盗作でもアイノの死を止められなかったことから、彼女の死が「物語」の結末になってしまうぐらいならと、世界の時間をアイノが死亡する五日前に戻し、そのまま時間を止め「グッドエンドでもバッドエンドでもない未完」の終わり方にしようとする。

その前に、自分の都合に巻き込んだ哲平に対して、このままアイノイツキが死んだ世界で生きるか、落雷が落ちなかった時間の中でアイノイツキと出会わなかった世界で生きるかの二つの選択肢を示すが、哲平から第三の選択肢を提示され、哲平がその第三の選択肢を選んだことで、哲平は世界中の時間が止まった中で漫画を描き始める。


漫画『未来ロボットフューチャーくん』編集

フューチャーくん自体は過去のジャンプに掲載された漫画内のキャラクターとして10話で登場しており、子供の頃のアイノイツキがそれを読んでいた際、老人から「その漫画面白いですか?」と聞かれ、「うん!私これ大好き!」と気に入っていた。なお、この際に老人は「ふふふ そうですか ありがとうございます」と感謝で返しており、さらに直後に老人が「昔漫画家で今は引退した」と明かされているため、この漫画の作者もしくはそれに携わった人物だったのはないかと推測できる。

その後、謎の老人が姿を消した際に手紙とともにフューチャーくんのフィギュアが託されており、アイノはフューチャーくんを大事に自身の部屋に飾っている。


漫画内のフューチャーくんは必殺技『フューチャーサンダー』を使い、バクダンの時を巻き戻してもう一度爆発させるという技を披露している。


なお、単行本1巻のおまけカットによるとフューチャーくんのフィギュアは現在プレミアが付いているようで、オークションで十数万円で取引されていると哲平の友人の岡野が語っている。


能力編集

時間を操ることができ、時空のはざまと呼ばれる異次元に自分や他者を送ることができる。

詳細は不明ながら、未来に存在する物質の転送や、時間の巻き戻し、時間の停止と言った能力が仕える様で、その能力を使って何度か時間を巻き戻してアイノイツキが死亡する未来を変えようとしている。

ただし、その能力を使う度に『電池』を消費するらしく、電池が切れると能力は使えなくなる。

この『電池』についても詳細は不明で、超未来的なガジェット、もしくはファンタジー能力的な意味での『電池』なのか、文字通りのロボットに組み込まれている電池なのかは不明。

また、時空のはざまと呼ばれる場所は、別名を『物語の空白のページ』と呼ばれている場所で、作品の世界が、メタ的に何者かによって作られた者が明らかとなっており、フューチャーくんを超える更なる上位者が存在しているらしいことが示唆されている。

その為、本来の意味でのデウス・エクス・マキナは、その上位者となり、フューチャーくんの位置づけは、時間を操るロボットと言うことになる。


人物(?)像編集

タイムパラドクスゴーストライターと言う作品の主人公である佐々木哲平も、多くの読者から無惨な死か破滅を望まれるほどにヘイトを集めた人物であるが、たった一話登場しただけでそれをはるかに超えるほどの邪悪ぶりを見せつけた存在である。


アイノイツキに対する思いを親心と称し、彼女が死亡するぐらいなら、世界中の時間を止めると言い、そのことを佐々木哲平は、死んでいるのと同じと表現したが、それはアイノだけでなく他の全ての人物にとっても同じであり、つまりはアイノが死ぬのならばそれ以外の全ての人間も殺すと言っているに等しい発言を行う。

しかし、アイノに対する思いを親心と言う割には、すぐに人の心はないと矛盾したことを言っている為、言動に一貫性が無く、そもそもの話、彼(?)がどうしてそこまでしてアイノイツキを助けたいのかが全く言及も描写もされていないので、フューチャーくんの行動は異常なストーカー(護衛と称して付き纏ったり、救助だからと勝手な行動で干渉する類のもの)と殆ど同じで、何一つとして共感できないものになっている。


目的編集

本人(?)はアイノイツキに対する親心から、彼女の死を避けることを目的としており、そのために様々な手段を試した。と語っている。

だが、その割にはたった一話の中だけでも言動が矛盾しており、結局のところ、フューチャーくんがアイノを救いたい理由は不明。

そもそも、親心と言っている割に、人の心が無く、最終手段として全世界の時を止めることを考えるまで追いつめられている割には、哲平の提案を試したことが無い。と言い切り、「本当に色々な手段を試したのか?」と、読者からは首を傾げられた。

また、フューチャーくんが歴史を書き換えようとした回数に関して、過去にルート144と言う数字を使ったため、読者の間からは「百数十回程度しか試していないのに、情けないことを言う」と叩かれているが、実は実際に試した回数は提示されておらず、電池残量によって動いている設定もあることから、解釈によってはルート144は12の回数を遠回しに表現しただけで、単に10回そこらの回数でやめた可能性もある。

また、そもそも、本当の意味で彼女の死を避けることを考えているのかは疑わしい。


行動の矛盾編集

『アイノイツキ』の死を避けるために時間を巻き戻している上位存在だが、その行動や言動からは、アイノイツキを救いたい。と言う切実な思いを感じることはできない。

フューチャーくん曰く、アイノイツキが死んだのは彼女が『全人類を笑顔にする漫画を描く』と言う『夢』を叶えるために全力を尽くした結果である為、その『夢』を破壊して漫画を描かなくなれば彼女は助かると考えており、その為の手段として彼女の漫画を哲平に盗作させることで、彼女の心を折ることを考えている。しかし、それは彼女が『夢』を諦めた(奪われた)結果、自殺する可能性を考慮していない行動である。

そもそも、フューチャーくんの目的が本当に『アイノイツキに漫画家をやめさせて生きること』であるのならば、哲平に盗作をさせることよりも先に、彼女が漫画を描くきっかけになった出来事を阻止しようとするのが筋のはずである。

だが、フューチャーくんは『アイノイツキが漫画を描くきっかけになった出来事を潰す』よりも、『アイノイツキを精神的に追い詰めることで漫画を描くことをやめさせる』と言う手法に固執しており、それもフューチャーくん自身の発言から、本編時間軸よりもずっと前から同様の手段を取り続けていたことが分かる


また、佐々木がフューチャーくんの指示を無視してアンケート順位で三十週連続で敗北したことには一切言及しておらず、そもそも、哲平が盗作した結果、アイノの死は当初の予定よりも10年近く早まってしまい、フューチャーくんの行動は火に油を注いだだけでしかない。

しかし、その部分には一切の興味を示しておらず、失敗したら平然と世界中の時を止めると言い出すあたり、アイノイツキを救いたいというよりも、アイノイツキを生かしたままずっと苦しめたいと言っている様にしか見えない、ロボットとしてもイカれた存在。


1.本来、フューチャーくんが取るべき行動。編集

アイノが漫画を描くようになったきっかけは大きく分けて二つ。

公園で出会った大量の少年ジャンプを所持していた謎の老人と出会ったことと、主人公である佐々木哲平が真っ当な努力の末に読み切り掲載させた彼の漫画を読んだことであり、特に後者は彼女が漫画投稿を始めるようになったきっかけであり、彼女の死に直結していると言ってもいいほどに重大な出来事である

つまり、本気でアイノイツキを救いたければ、最初に彼ら二人の行動を阻止しなければならず、それはとりもなおさず、最初に主人公の夢を諦めさせることが彼女を救う行動として正しい

しかし、佐々木哲平に対してむしろ、漫画の盗作を唆す様に未来の少年ジャンプを送っており、その結果、アイノの本来の死期が八年も短くなるなど、状況を悪化させている。

そのくせアイノに対しては監禁や入院と言った非情な手段を使ってでも漫画を描く事をやめさせようとしている。

アイノイツキには何がなんでも生きてほしいと言う割には、アイノイツキが生きる為には誰かを犠牲にしてでもアイノイツキを助けると言う狂気じみた執着はなく、むしろアイノを苦しめ、痛めつける形でしかアイノの運命を変えようとしないくせに、そんな彼女を助ける理由に『親心』と言う言葉を使う様は、アイノイツキを救いたいという言葉とは裏腹の、真逆の狂気を感じさせる

第13話では、哲平がアイノイツキを説得できる漫画を描き上げるまで哲平以外の全ての時間を止める。と言う荒業に出たが、そう言うことができるのなら、最初からアイノにその能力を使えばいいと言う批判が相次いだ。

実際、単純にアイノイツキに生きていてもらいたい場合は、彼の言う『時空のはざま』なり、十三話の時止めなり、単にアイノ以外の時間を止めるだけで解決してしまう

フューチャーくんを超える上位者による存在がそれを邪魔しているのだろう。と考えることもできるが、その場合は何故哲平の場合はそれが許されるのかわからないと言う矛盾が出てしまうため、現状ではアイノイツキを救いたいと言っているだけで、本当の意味でアイノイツキを苦しめる存在。


2.筋の通らない配慮編集

哲平に全ての真実を話さなかったのも、『アイノイツキにとって夢が破れて生きるよりも、夢を追って死ぬ方が良いのではないかと哲平を葛藤させない為』と言っているが、それは哲平を苦しませない配慮ではあってもアイノを傷つけない配慮ではなく、そもそも哲平を苦しませない配慮としても間違っている。

もしも哲平を本当に苦しませたくないのであれば、最初に全ての真実を話して『アイノイツキが死ぬのを黙って見ているか、アイノイツキを救うためにアイノの人生を破壊するか』の二択を最初に哲平に提示するべきであり、たとえどんなに悪いことをしてもアイノを救うために行動するという覚悟を極めさせることが、哲平を苦しませない最良の配慮である。

仮に哲平の協力を仰いだとしても、其処にはアイノイツキにとってどう生きることが幸福なのか。と言う一番重要な部分を無視していることには変わりなく、アイノイツキに真実を話すことで彼女に夢を叶えるか、死亡するかの選択肢を与える。と言う当然の配慮が存在していない。

この点に関しては、アイノの作品を盗作しておきながら、アイノを傷つけたくないと言う理由で真実を話さない哲平と非常によく似ており、ある意味では哲平に盗作させただけある存在とも言えなくない。


なお現実には手塚治虫藤子・F・不二雄等、文字通りの意味で、死ぬまで漫画を描き続けた人物が実在しており、フューチャーくんの『死ぬよりも漫画家の夢を諦めた方がマシ』と言う考え方は、彼らの人生すらも侮辱している様にも見えるという意見も上がった。


また、上でも書かれている通り、本当の意味で彼女の死を避けることを考えているのかは疑わしい。

これは彼女の夢が死の源流であるというのが虚偽であった事からも窺える。

最終回において藍野伊月の口から語られた内容によると、彼女が『全人類を笑顔にする漫画』を目指した理由は自分をいじめた人間をも楽しませていじめよりもっと楽しい事があると気付かせるため…ではなく嫌われたくないという理由であった事が判明している。

これは幼いころから居場所がなく、漫画の楽しさを知った後も漫画を描いていた事もあっていじめを受けていた彼女が抱く感情としては至極まっとうと言え、この作品には珍しく説得力があるものとなっている。

つまり、彼女の死の源流とは『全人類を笑顔にする漫画を描くという夢』ではなく『その漫画を描いたことで嫌われたくないという恐怖』であるというのが真実であり、『彼女の抱いた夢が死の源流であるから夢を破壊すれば藍野伊月の死の運命を変えられる』という認識がそもそも間違っている


無論、人の感情を理解しないフューチャー君がその過ちに気づかなくても不思議は無い。しかしその、誤った認識を哲平に語った為に哲平が藍野伊月に夢を諦めさせる為という名目を得て盗作をはじめとする犯罪行為を己に許容し、その末に藍野伊月を超える漫画家として大成した事を考えると、むしろそれが目的だったのでは?と言いたくなるような状況ではある。


メタ視点での役割。編集

序盤こそ、デスノートリュークの様な主人公の共犯者ポジション。もしくは、GANTZの黒い球の様な謎のゲームマスター的なポジションかと思われたが、実際にはただ単に哲平よりも悪い奴と言うだけでしかない。


物語をかき回すトリックスターにしては出番が少なすぎるし、物語を纏めるデウス・エクス・マキナにしては役立たずであるし、物語の黒幕にしては立場が半端すぎるし、物語のラスボスと言うには主人公に都合がよすぎる。


はっきり言って、何のために存在しているのかよくわからない。


1.メインストーリーに対する影響編集

タイムパラドクスゴーストライターの世界において、主人公の盗作及び行動の是非云々は置いといて、メインとなるストーリーの縦軸は『アイノイツキは死を迎えること』であり、本来、主人公に求められるはずの役割は、『アイノイツキの死の真相を見つけ出して改変をもたらす』ことのはずである。

そのため、救われるべき優先順位は絶対的に『アイノイツキ>主人公』とならなければならない。

どうしても主人公を優先させる場合、主人公が事故や事件に巻き込まれて喪われかねない事態が起こっており、アイノイツキを救う協力者の喪失を回避する場合にのみ、アイノイツキよりも主人公の身の安全を優先するという事態が起こるはずである。

ところが、作中では実際のところ、『主人公の夢を叶えた(主人公の身を優先した)』結果、10話では『アイノイツキが死亡する事態を迎えてしまい』、主人公の存在意義がなくなってしまっている

その為、フューチャーくんが登場した12話では、話の主題が『死を迎えるヒロインの未来改変』から『主人公の行動の是非へのフォロー*』に重きが置かれてしまい、序盤からの話の縦軸がズレてしまうと言う更なる迷走をもたらしてしまっている。


2.キャラクターとしての矛盾編集

『アイノイツキを死の運命から救う』ために存在していると作中では言われているものの、そもそも、アイノイツキを救うことがフューチャーくんの役目ならば、本来ならば佐々木哲平とは敵対するはずである

その理由は上記の通り、本編の時間軸であれ、別の時間軸であれ、佐々木哲平が夢を叶えた結果、アイノイツキが死ぬ運命が巻き起こっているため、本質的に佐々木哲平の存在はアイノイツキにとっての死亡フラグでしかない。

メタ的な視点から言えば、哲平に対して悪意や憎悪をぶつける敵役ではあったとしても、信頼や期待感を抱く協力者にはなりえない。

仮に哲平に盗作をさせることで、その後、盗作だと世間や編集に発覚させて哲平を破滅させるのが目的ならば、フューチャーくんの行動にも一定の筋が通るが、本編での行動はむしろ哲平をたきつけて応援するようなものになっており、どちらかと言うと哲平に対して味方として行動している。

その結果、フューチャーくんの行動目的と存在理由が矛盾したものになってしまい、一番の存在意義は『哲平のヘイトを逸らして彼の行為に正当性を与える』だけの、主人公の持ち上げ要員でしかなくなっている


3.キャラの持ち上げ要員として。編集

上述の通り、基本的にこのフューチャーくんの役目は、本来求められている役割とは全く違う、主人公の持ち上げ要員でしかない。

しかし、持ち上げ要員としても碌に機能していない為、なおさら、何のために存在しているのかが分からなくなる。

実際、フューチャーくんが主人公に対する持ち上げ要員であることは、作中での発言からも窺え、肝心の哲平のことを『アイノの夢を打ち砕くための悪役』と評したものの、そのすぐあとに『彼女を救うヒーローだった』と語っており、あくまでも彼がアイノイツキを救うためのヒーローであるという意識を読者に植え付ける発言が目立つ。

しかし、そもそも哲平は、作品を盗作している時点で、悪役はともかく、ヒーローではありえない上、彼が盗作した結果、アイノの死期が早まってしまっている以上、アイノから本来得るべき未来と命を奪った単なる悪党である。

即ち、この発言は哲平が盗作したことに対する正当化と弁護以外の何ものでもない

結局のところ、哲平の口から語られた自己弁護と自己正当化を別のキャラクターが繰り返しているだけにすぎない。


そして哲平に対して、自分の一存で迷惑をかけたことを詫びたが、そもそも哲平は盗作したこと自体は悪いと思いつつも、盗作によって地位と栄誉と名声を手に入れたことに関しては、何一つとして悪いと思っていない

仮に、哲平自身が話を考えるようになって以降の作品は哲平自身の手柄だとしても、それ以前の話に関しては完全にアイノイツキの手柄である為、そこからもたらされる全てのものは、有形・無形を問わずにアイノイツキのものである。

にも拘わらず、実際には、自分が考えたわけでもない「ホワイトナイト」のファンレターや感想を手にして平然と感動の涙を流している辺り、哲平は富以外は自分に与えられた正当な評価と思っている節がある。

「ホワイトナイト」で手に入れた印税に関しても、手を付けずに借金で生活しているものの、使わないというだけで別にアイノに渡したわけでもどこかに寄付したわけでもない。つまり、実質ただの貯金になってしまっており、富すらも手に入れた状況である。

結果、哲平が迷惑をかけたことを否定した場合、別に迷惑をかけられたわけではないので、「それはそうだ」という感想しか持てず、逆に迷惑をかけられたことを肯定した場合、ヒロインから貞操以外の多くのものを手に入れておきながら迷惑と言う性格の悪さが際立つと言う、どう答えたところでヘイトしか集まらない答えになっている。


4.総評編集

結局のところ、フューチャーくんの役目は『哲平の盗作は悪くないと言い続ける』だけで、そのことがかえって哲平の邪悪さを際立たせることになっており、フューチャーくん自身の悪辣さと相まって、作品そのものの邪悪さを増すだけの存在でしかなくなっている


余談編集

最終巻ではフューチャーくんとアイノが過去に出会った老人が上位存在として肩を並べている。

しかしこの老人、「過去にアイノに出会った時に何故か目を見開くほど驚いて顔を見ていた」という描写があったが、これは結局謎が明かされることなく終わってしまっている。

  • 読者の間では「老人の顔つきが哲平に似ている=老人は未来の哲平ではないか」という予想も多かった。作者が予想され過ぎて変更したのかは定かではない。
  • いずれにせよ、この老人もアイノだけでなく哲平に迷惑をかけるだけかけて悪びれもせずに消えるという結末であったため、フューチャーくんや哲平と同レベルの邪悪とまで言われてしまった。

関連タグ編集

クロノトリガー:時空のはざまと呼ばれる場所が、このゲームに出てくる『時の最果て』に雰囲気が似ていると話題になった。

メタフィクション:フューチャーくんの発言の内容が、これを思わせた。

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