概要
英語では「Wandless magic」。日本語では杖なし呪文あるいは杖なし魔法、無杖魔法などと言われることが多い。
杖を使わず魔法を行使すること。
以下の四種のパターンがある。
パターン
①杖を使わない魔法文明
杖はヨーロッパでの発明であるため、杖を使う文化のなかった地域、例えばアフリカやアメリカ先住民などでは杖なしで魔法を使うのが普通である。
②未成年による魔力の発現
杖を持つことが出来ない11歳未満の子供は無意識ながらも杖なしで魔法を使うことがある。これは偶発的に起こるもの。制御することは出来ない場合が多いが、トム・リドルは制御して行なっていた。
③異種族の魔法
屋敷しもべ妖精やゴブリンは杖なしで魔法を自在に使う。おそらくこれは彼らに独自の魔法体系があるからである。
④あえて杖を使わずに魔法を使う
無敵のアンドロス、ヴォルデモート、アルバス・ダンブルドアなどが該当。杖ありの魔法文明の魔法使い(成人済み)が、あえて杖(場合によっては詠唱も)省略して魔法を使うケース。
極めて難しい離れ業。
地味にクィリナス・クィレルという序盤敵もこの技を使っている。
ウィザーディングワールドの杖には独立した意思があるため、おそらくは細かい微調整なんかを代行してくれるので杖ありのほうが容易に魔法を発動できるのだろう。
パソコンをコマンドラインで動かす(杖なし)か、GUI(Windowsなど)で動かすかの違い、といった感じが近そうである。
似て非なるもの
無言呪文は詠唱を省略しているだけで杖は使っているので、杖なし呪文とは別もの。
また、体から離れている杖を「呼び寄せ」したりするのは杖なし呪文ではない。ただの杖を使った呪文の遠隔操作(のようなもの)である。