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概要編集

ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』に登場する。魔法族に仕える妖精。


原語では「ハウス・エルフ」。


容姿・声編集

大きな耳と目に、小柄かつ細身のみすぼらしい容姿をしている。多くは甲高い声で話す。


習性編集

特定の魔法使いに仕え、身の回りの世話や家事・雑用をこなす。

隷従の証として薄汚い枕カバーやキッチンタオルを衣服代わりに身に付けている。また、衣服を与えられる事は彼らにとって主人から解雇される事を意味する。


彼らにとっては魔法使いに生涯無償無給で隷従する事こそ名誉であり、主人に対しては絶対的な忠誠を誓う。そして彼らにとっていいご主人様とは「理不尽に殴ったり怒鳴ったりせず、その上でやりきれないほどの仕事を与えてくる」人を指し、それ故に仕事がすぐ無くなってしまう貧しい家は好まないのである。

また、下手に高価なプレゼントを与えたり休暇を与えることも彼らの誇りに傷を付ける事になるので、仮に彼らを労いたいのであれば「"安物"(できるだけお金をかけないのがコツ)の新しい"仕事道具"(掃除箒や雑巾、食器トレイ等)」を与えるなりすると良い。


対価が発生してしまうので、しもべ妖精に商売などをさせることはできない。(店員として案内するくらいは可能だが金を受け取らなければならない店番は不可能)


逆に相応の対価や自由を求める事は彼らにとって不名誉な事で、作中で彼らの過酷な境遇に納得がいかないハーマイオニー・グレンジャーが彼らへの人並みの扱いを求める「S.P.E.W.(妖精福祉振興協会、度々SPEW(スピュー=反吐、吐瀉物)とイジられていた)」を設立したが、ホグワーツ魔法魔術学校で働くハウスエルフ達から猛反発を浴びる羽目になった。(彼等が特に(屋敷しもべ的には)好待遇だったのもある)

またこの活動はロンやハリーからすらも反発を受けており活動資金として入会料1シックル(銀貨)要求すると聞いた時には「金を取るだって!?1ガリオン(金貨)もらってもゴメンな活動なのに!」と呆れ返っており彼女の活動には全く協力しなった。彼女が成長して魔法省の役人になってからもこの活動をしていたかは不明。


上述の理由から、仕える魔法使いは大抵が裕福かつ由緒ある家系(つまり純血)である事が多く、魔法使いの間ではしもべ妖精を従えている事が一種の社会的ステータスにもなっている。


主人が死んだ場合、しもべ妖精も財産として他者へ相続される。


体質編集

酒には非常に弱く、バタービール(USJのそれは水飴を生姜とお湯で溶き、冷やしてバターの泡を乗せたノンアルコール飲料だが、原作の物はごく微弱なアルコールが入っている)で酔いつぶれるほど

趣向品には耐性がないのだろう


能力編集

そのひ弱な見た目に似合わず、杖を使わず、呪文すら唱えずに強力な魔法を扱える。(杖なし呪文)


魔法使いに隷従し、主人から虐待されても逆らえない彼らだが、実は強力な魔力を持っている。

例えば、高度な魔法である姿現わし術を扱えるが、しもべ妖精の場合は「姿現わしを封じる魔法がかかっている場所」にあっても瞬間移動できる。

ホグワーツで働くしもべ妖精はもちろん、クリーチャー史上最悪の闇の魔法使い重要なアイテムを隠した場所からも帰還している。


ドビーは自分を自由にしてくれたハリーを守るためにルシウス・マルフォイを吹き飛ばし、ルシウスも攻撃を諦めて退散している。

つまり名門出で元死喰い人である優秀な魔法使いのルシウスでさえ、本気を出したドビー相手には分が悪いと思ったということである。



地位編集

虐げられる描写が目立つが、中には(家系や出身寮を問わず)彼らを見下さず大切に扱う魔法族も存在する(アルバス・ダンブルドアレギュラス・ブラックハリー・ポッターなど)。

特にダンブルドアはハウスエルフでありながら給金を求めてきたドビーに対して、本人すら遠慮して値切るほどの高給を提示しており、彼の慈悲深さや偏見を持たない柔軟さが現れていると言える。


さらに仕えることを良しとする存在ではあるが、しもべ妖精にも彼らなりの意思とプライドがある。

彼らにも「従う気になれない主人」は存在するし、そういった主人には彼らなりに反抗・抵抗もしている。

しもへ妖精を侮った結果、手痛いしっぺ返しを受けた魔法使いもいることを忘れてはならない。



余談編集

ゲーム『ホグワーツ・レガシー』内では、しもべ妖精用に作られた甲冑を見つけることができる。とある間抜けな魔法使いがハウスエルフの力に目をつけ、自分の身辺警護をさせるため作らせたらしい。

しかしハウスエルフは鎧を服=解雇通知と見なし、姿を消してしまったようだ。


作中に登場した屋敷しもべ妖精編集

ドビー編集

男(オス)。シリーズ中で初めて姿を見せたしもべ妖精。

魔法使いの奴隷としてではなく一個人としての考えを持つが為、要領の悪さも相まって同族からは厄介者扱いされている。

特に彼のみ「労働に対価を求め、自由であることを喜ぶ」という異端とも言える考えを持ち、それ故に他のしもべ妖精からは軽蔑の対象である。

かつてはマルフォイ家に仕えていたが、ハリーの計らいによって自由の身となる。

元々ハリーの事を尊敬していた事もあり、以降は協力者となるが……。


ウィンキー編集

女(メス)。高所恐怖症。

かつてはバーテミウス・クラウチ・シニアの家(クラウチ家)に仕えていたが、とある騒動に巻き込まれて解雇され、ホグワーツへと流れ着く。

忠誠心がとても高かった事が災いし、ホグワーツへ再就職した後も解雇されたことを受け入れられず、バタービールを飲んだくれて泥酔する毎日を送っており、他のしもべ妖精からはドビーと同じく軽蔑の対象だった。(経緯はどうあれ解雇されて、また雇われたのなら雇ってくれた魔法使いに仕えるのが仕事なのでいつまでも前の主人を絶対視するのは軽蔑の対象)


クリーチャー編集

男(オス)。ブラック家に仕えている不気味な風貌のハウスエルフ。

主家の影響もあってか純血主義。(主義によるならしもべ妖精は迫害対象なのだが)

その為現在唯一の主人にあたるシリウス・ブラックのことを一族の恥と軽蔑し、シリウスもシリウスで坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとばかりにクリーチャーを冷遇。相性は最悪だった。

シリウスの死後、その遺言に従って嫌々ながらハリーに仕えることとなった。

しかしブラック家で唯一自身を可愛がってくれていたレギュラス・ブラックからの果たせなかった遺言をハリーが果たしてくれた上、唯一の遺品であるロケットを贈られてからは態度を一変させ、純粋に忠誠を誓うようになった。


ホキー編集

女(メス)。ヘプジバ・スミスに仕えていた。トム・リドルにより主人のココアに毒を盛って殺害した罪を着せられ、アズカバンにて獄死。


ディーク編集

男(オス)。ホグワーツで働く屋敷しもべ妖精。「ホグワーツ・レガシー」に登場。

主人公を「必要の部屋」に案内する。屋敷しもべ妖精の平均寿命は200歳のためハリポタ本編でも存命の可能性がある。

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