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概要

1958年より東京都交通局都電に導入した路面電車。杉並線(14系統)の体質改善用に、在来車の機器にバスの構造を採用した新しい車体を載せて登場した。

車両概説

木造2000形の車体更新のために登場した更新2000形と同様の経緯で登場しているが、本形式では新たな試みとして車体にバスの構造を採用し、軽量化や製造コスト低減が図られている。そのため扉配置も2000形の前後扉と異なり、7000形8000形と同じ前中扉が採用されている。

1958年に登場した2501号-2502号は芝浦工場製で、続いて登場した2503号-2508号は富士自動車(現在の富士重工業)製で、芝浦工場製の車両に比して側面のリブの少なさや、側窓がアルミサッシだったことなどから容易に判別できた。

塗装は2505号までが緑色とクリーム色のツートンで登場し、残り3両はキャピタルクリーム地に赤帯で登場した。台車はD-10N形の枕バネを、板バネからエリゴバネへ改造して使用している。ただし2507号が原型の台車を装着する写真が残されていることから、登場時は全車に及んでいなかったことが考えられる(のちに全車の枕バネが改造された模様)。

運用

杉並線専用車であったため、同線が廃止になるまでは杉並車庫へ所属していた。路線廃止後は改軌のうえで三田車庫へ転属したことにされていたが、現車は三ノ輪車庫と荒川車庫に保管されていたという。転属後の使用開始は2000形より早く、1964年4月には全車が荒川車庫の所属となり、27系統や32系統で使用された。またこの頃にパンタグラフがZパンタからビューゲルへ交換されている。

その後は2503号が1967年に事故廃車となった以外は、全車が早稲田車庫へと転属し、同所が廃止されるまで15系統などで活躍した。

余談

バスの車体構造を採用した路面電車は、このほか伊予鉄道50形や呉市電1000形、2000形などが存在しているが、これらは本形式とは異なり鉄道車両の要素を多く含んでいる。また車体形状も本形式とは異なり、どっしりとした感じのものになっている。

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路面電車 都電 都電荒川線

都電2500形…表記ゆれ

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