概要
軌道線の玉川線向けに1950年から3年間で28両を製造した。ただし新造車は初期の6両のみで、残り22両は既存車両の鋼体化改造で落成している。
両運転台構造で、単行運転・2両運転を可能としていたが、玉川線末期に行われた連結2人乗り改造で81~84の4両は片側運転台に改造された。85・86も連結2人乗り改造を行ったが、両運転台構造で残され検査予備車として機動的に運用された。
1969年の玉川線廃線で連結2人乗り改造を行わなかった87~103・108を廃車とした。残存した連結2人乗り未施工の104~107は番号整理のために87~90へ改番し、1970年に江ノ島電鉄へ譲渡した。
連結2人乗り施工済みの6両は引き続き世田谷線で運用され、1978年から段階的な車体更新を施工。1994年には新造した台車に交換してカルダン駆動化された。
1999年より300系に置き換えられる形で廃車が始まり、2001年1月を以て全廃となった。なお台車や一部の機器は300系へと転用されている。
2代目87は江ノ電で600形601F601号として竣工し、江ノ電で廃車後に世田谷区宮坂区民センターへ保存のために里帰りを果たした。