概要
東急玉川線・東急世田谷線などで使用されていた、当時の東京急行電鉄デハ80形のうち、余っていた4両を1970年に譲り受けた。4両編成運用を行うため、「600形」となった同車は2両固定編成化。一部の運転台の撤去のほか、線路の幅が異なるため東京急行電鉄(現・東急電鉄)の車両や東急車輛製造のストックを活用する形で電動機(モーター)・台車を別のものへ換装している。
乗務員扉を持たない点や、連接車でないため揺れが大きい点、そして固定編成ながら車両間の移動ができない点などがあり、早急に代替されることが決定。603・604編成は1983年に廃車、601・602編成は(602号車が651号車に改番された後)1990年に廃車されて形式消滅となっている。
601号車は古巣の地元、東京・世田谷地区へ戻り静態保存、また602号車改め651号車は江ノ島駅近くの和菓子店に「運転台部分のみ」保存されている。