概要
その中にあって、松型は生産性重視の建艦方針から(水面より上の)敵に対する武装や性能は従来型の駆逐艦より抑え目に設定せざるを得なかった。その上ほとんどの艦がマリアナ沖海戦以降の就役であり、9番艦の樅以降は活動開始時期がレイテ沖海戦後というそもそも実戦経験もなにもあったもんじゃない状況だった(マイナーチェンジタイプの橘型に至っては、就役後訓練している間に終戦を迎えてしまった艦もそれなりの数に上る有様)。
以上の史実から、あまり戦闘向きとは思われ難かった松型だったが、しかしそれでも
- 輸送船団殲滅のため軽巡4隻、駆逐艦7隻の部隊を差し向けてきた米艦隊に対し、残存艦艇を退避させるべくたった1隻で反転突撃し見事に足止めしてみせた1番艦「松」
- 輸送作戦妨害に派遣させられてきた米軍の当時最新鋭の駆逐艦3隻と対峙し、うち1隻を魚雷一発で瞬殺した2番艦「竹」
- 米軍潜水艦によって隼鷹めがけて発射された魚雷を自ら体当たりをして爆破処理した上、そのまま何事もなかったかのように遅れて帰投した8番艦「槇」
……などなど、意外にも戦場においてガチっぷりを発揮して見せた艦もちらほら見受けられるのである。
本タグは、そんな勇ましく戦闘に赴く松型艦娘達(といっても、現状では松と竹しかいないが……)のイラストに対して貼られるタグである。
尚、幾ら性能控えめとはいえ、あくまで従来型の駆逐艦に求められたレベルが高すぎただけとも言えなくもなく、更に言えば水面より下の敵に対する武装や性能は日本駆逐艦としては最高峰のレベルが用意されている(デフォルト装備ですら従来型で最も対潜装備が充実していた白露型と同等であり、近代化改修を受けた組やマイナーチェンジタイプの橘型に関してはそれ以上の性能の装備を搭載している)。そして搭載魚雷もたった4本とはいえ破壊力抜群の酸素魚雷である。ナメてかかろうものなら命がいくつあっても足りない(汗)。
……というのは建前で
実際の所、本タグは以下に示す類似タグ3件と同様、そっち方面の意味での「ガチ」なイラストに対して付加されがちな模様。