樅(樅型駆逐艦)
2等駆逐艦樅型の1番艦。1918年12月、横須賀海軍工廠で起工し、翌19年6月10日進水、同年12月竣工。第一水雷戦隊第二五駆逐隊(佐世保)に配属される。
水木しげるが5歳の頃、鳥取県境港に寄港した。水木は、この時「樅」乗り組みの水兵と仲良くなった思い出を自伝の漫画に記している。
川崎造船所製ブラウン・カーチス式蒸気タービンを搭載していたが機関不調により、他の樅型より早期に除籍された。除籍後の1936年、標的艦に改造され、のち解体された。
樅(松型駆逐艦)
松型駆逐艦(丁型駆逐艦)の9番艦。1944年2月横須賀海軍工廠で起工し、同年6月16日進水、同年9月竣工。
桑、杉、樫、檜とともに第五二駆逐隊に編成され、船団護衛などに従事。1945年1月5日、フィリピンの戦いで連合軍上陸船団の攻撃任務中、リンガエン湾で米艦載機の雷撃を受け戦没した。