概要
英語ではレディ・ジャスティス(Lady Justice)ともいう。
ローマ神話における正義の女神ユースティティア、および彼女と同一視される
そのため正義の女神像には「ユースティティア像」「テミス像」と呼ばれるものもある。
ユースティティアと同一視される女神として他にディケー、アストライアーがいるが、彼女たちの名前で呼ばれる事は少ない。
アストライアーとディケーも互いに同一視される関係にあるが、アストライアーの場合、神話において人類の堕落と暴虐に絶望し地上を去ってしまった女神であるからかもしれない。
デザイン
目隠しをし手に天秤と剣をもったデザインであるが、これは神話上のエピソードに由来するのではなく、
法と裁判の理念を現したもの。目隠しは相手の姿や身なりを見ない事で相手の地位や名声に囚われない事、天秤は公正さ、剣は法に実行力を持たせるための力を象徴する。
しかし目隠しについてはデザインとしての初出も新しく、当初は風刺画における揶揄や皮肉としての意味合いであった。
目隠しした最初の立体の女神像は、「法のもとでの平等」という概念が定着することで肯定的な意味合いに解釈されるようになった後、1543年のスイスで作られた。
関連タグ
サングラス:正義の女神同様、本来は相手と目を合わせないことで公平なジャッジをする裁判官のために作られた