概要
1999年8月22日生まれ。身長184cm、体重82kg。
2018年、鹿島アントラーズユースからトップチームに昇格。
2020年8月8日、J1第9節サガン鳥栖戦にてJ1デビューを果たす。J1デビューながら鳥栖の猛攻を無失点で抑えるなどと好成績を残した。その後、レギュラーであったクォン・スンテからポジションを奪い、正GKに定着。最終的に24試合に出場するなどと、飛躍のシーズンとなった。
2021シーズンは開幕スタメンを飾ったが、チームは1‐3で敗れた。しかし続くルヴァンカップ第1節サガン鳥栖戦でも先発出場を果たすと、後半開始早々の豊田陽平のPKをストップし、チームを救うセーブを見せた。チームも3‐0で勝利を飾った。その後もレギュラーとして出場を続けていたが、シーズン終盤にて再びスンテにポジションを奪われた。
2022シーズンは、開幕からスンテの控えに留まった上に、シーズン終盤には早川友基の台頭もありシーズン通して2試合の出場に留まった。
2023年12月27日、清水エスパルスへ完全移籍することが発表された。
日本代表での活躍
2020年12月17日、U-23日本代表候補の国内合宿メンバー(トレーニングキャンプ:千葉県内で12月21日から26日に実施)に初選出された。
2021年3月19日、U-24アルゼンチン代表との国際親善試合のメンバーに選出された。しかし出番は無かった。
以降も東京五輪世代のGKとしてメンバーに選出されていたが、最終選考にて本大会のメンバーから落選した。
人物
2021年、スペインのCarlos G. Urbanoから「ペップ・グアルディオラ監督が提唱するより広いエリアをカバーする25歳以下のGK9名」に選出された。
2021年6月20日のJ1リーグ第18節・鹿島対ベガルタ仙台戦での沖のセービングが、元日本代表GKの楢崎正剛により、6月度の「月間ベストセーブ」(スポーツチャンネルDAZNとパートナーメディアで構成されるDAZNJリーグ推進委員会の連動企画)に選出された。選出理由における分析内容として「まずCKの性質として、守備側はニアサイドの対応がとても難しい。あえてニアサイドのゾーンに人を割いてボールを跳ね返すのがセオリーですが、質の高いボールを入れられて、中に入ってくる選手とタイミングが合えばシュートを打たれてしまいます。それに対してGKは準備時間が少なく、このシーンのようにスクランブル状態のゴール前でイレギュラーなコース変化が起きることもあります。自分のタイミングで守れないという点で、高度なスキルを求められるセービングです」「体の近くにボールが飛んできたので運が良かった部分もありましたが、それでも反応が遅ければ弾くのは難しかったでしょう。反射神経や動物的な勘が求められ、ゴールの外にボールを弾く動作も簡単ではありません」「試合経験を重ねて大きく伸びているタイミングだと思います。もともとのアグレッシブなプレースタイルに加えて、安定感を向上させてコンスタントに力を発揮できれば、もっと上を目指せる選手になれるでしょう。そして鹿島という常勝クラブで若くしてゴールマウスを守るのは大きな責任やプレッシャーがあるはず。以前、ソガ(曽ヶ端準)と話した時にそういった精神面の重圧について話していました。沖選手にはそのプレッシャーに打ち克ち、日本を代表する選手になってもらいたい」と高い評価を受けた。
2021年8月6日、JPFA(日本プロサッカー選手会)によるYOUTUBEチャンネル「ONE1-GKチャンネル」の企画「権談」において日本代表GKの権田修一選手と対談。日本に帰国して最初の試合だった鹿島アントラーズとのJ1開幕戦において、沖のロングフィードの正確さに驚いたと語り「日本にもこういう選手が出てきたか」と評し、沖のストロングポイントであるとした。また、対戦者として過去、鹿島アントラーズは曽ヶ端準もそうであったように伝統的にGKのロングフィードの質が高いとも語っている。権田も楢崎と同じくJ1リーグ第18節鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台戦での沖のセービングが素晴らしかったと評している。そして最後に「沖選手がA代表に上がって来るまで、自分がA代表のゴールマウスを守り続けるというモチベーションを貰った」と対談を締めくくっている。