主な作品に登場する沙霧
半熟忍法帳の沙霧
紅影団のくの一組の頭(小頭に相当)。年齢は数え年で21歳。
性格は基本的には姉御肌で明るくしっかりした性格であり、時にツッコミ役となることがある。一方で普段の生活態度は弥助に「晴耕雨読」ならぬ「晴遊雨眠」と推測される通りのものであった。また、やわらかい布団やベッドでなければ眠れないという、忍者としてはいささか情けない一面も持つ。また、作中初期では銃をよく乱射していた。
女性的な面としては、料理上手できれい好きと家庭的な一面を持つ。また、なぜか南蛮の文字を解読できる(彼女の金髪や発育の良い体の理由も含め、作中では沙霧が南蛮人の出自と思しき描写が散見される)。また、極端に酒に弱く、一口飲んだだけで酔っ払い、笑い上戸、怒り上戸、泣き上戸、からみ酒と、タチの悪い酔い方が多く、最終的には服を脱ぎ始める始末である。素面に戻った後も酔っていた最中の記憶は一切残らないという、酔いの酷い人間にありがちなオチとなる。
火車の里を管轄に時折密偵活動を行う他、任務先でしばしば若葉組と鉢合わせになる。
月影に一目惚れするが、なぜか弥助ともケンカをしながら惹かれ合う。
所属する紅影団のなかではそれなりのポジションで実力もあるが、組織のアブノーマルさにはついていけておらず、バイセクシャルである上司の沙織やレズビアンである部下たちに振り回されている。お色気キャラには似つかわしくないが、男性には奥手と見られ、連載開始時点でキスの経験さえも無く、単行本第1巻の異形之巻で麗花姫に力ずくなディープキスを受けたのがファーストキスであったという。単行本第7巻の目之巻で雷太の局部や無修正の春画本を見た際は、著しく恥ずかしがっていた。
若葉組にとって沙霧はライバル組織のくノ一ということで、当初は若葉組の敵役であった。だが、物語が進むにつれ、次第に仲間のポジションに変わっていった。
女性としてはかなりの怪力の持ち主であり、格闘体術にも優れる。上述の麗花姫の一件を恨んで報復を試みた際は、素手の深雪ですら圧倒した。
紅影団では中堅の位置にあるが、忍者としての経験は雷太たちよりわずかに短い。紅影団に入る直前の11歳の頃に若葉組の面々と会った事があるが、直後に事故で記憶喪失に。そのため彼女はおろか若葉組の4人も(ついでに弥助も)その事は覚えていない。ちなみに名前の由来は沙織の名前をもじったものからきている。