概要
エニックスの『月刊少年ギャグ王』に創刊から廃刊まで一号も休載することなく連載された新山たかしによる漫画。
一応戦国時代を舞台に忍たま乱太郎的な忍者豆知識を挟みつつ話を進める忍者漫画であるが、セクハラ・どつき漫才ネタが非常に多く、カップリング要素も強い。エピソードは半ページ~4ページほどのショート起承転結ネタを何話かつなぎ合わせたテンポの良い作りになっている。
毎回単行本では「次の巻出るのか?」と言った自虐ネタ(『ギャグ王』自体打ち切りが非常に多かった)のだが1999年に雑誌ごと打ち切りになってしまい、最終9巻は半分以上が書き下ろしで伏線回収を行った(作者によれば書き下ろし部分の原稿料が0円だったらしい)。
現在はマンガ図書館Zで全巻無料配信中。
あらすじ
時は戦国、豊臣秀吉が木下藤吉郎だったころ、のような気がしないでもない時期に、創立40年を迎える忍者の里があった。その名は火車忍群。名前の通り極貧の火車忍軍で、今日も今日とて4人のルーキー忍者若葉組は修行の日々を送っていた。小頭・弥助の出す無理難題、たまにアルバイトを華麗とはとても言い難いその場の乗りでこなしていく一行の前に、時に立ちはだかり時に悪乗りする美貌のくのいち・沙霧の姿。果たして若き忍者たちの、恋とエロと物欲の行く末やいかに。
登場人物
火車忍群
雷太
本作の主人公。大バカで超が付くほどのスケベ。作中で一番殴られた回数が多いが、尋常じゃないほどの回復力を有しており、毎日熊でも死ぬ量の毒をあおろうが、手裏剣や矢が刺さろうが、雷が直撃しようが、自分の微塵隠れが失敗しようが即復活する。深雪からはありとあらゆる暴行を受けているが、実は彼女のことを大事に思っている。
なお若葉組の四人は全員数えで16歳。幼い頃に両親を戦争で失い、里に引き取られた。
深雪
若葉衆最強の怪力(ギャグではない)を有するくノ一少女。ポニーテールにどピンクの忍者服姿。短気で、貧乳ネタなどでからかわれるたびに雷太をフルボッコにする。四人の中で一番家事が壊滅的。
疾風
イケメンだが純情で極度の方向音痴。かすみとは10年前からラブラブで周囲も公認している。ただいまだに鼻血ブーの癖は抜けない。
かすみ
疾風の彼女。深雪よりスタイルはいい。活発な深雪に比べおとなしいが怒らせると深雪並に怖い。疾風を凌駕するムッツリスケベ。
弥助(小頭様)
メイン画像のオッサンの方。どう見ても四十路だが実は数え25歳。いつも若葉組に無茶苦茶な指令を下す。非常に戦闘力は高く有能だが、部屋に春画を大量に隠すなど好色である。怒りっぽく、女性であっても割と平気で殴るし、雷太がスケベ言動を行った際には被害者より早く手が出る。
桔梗のことが好きだがその正体である沙霧はケバすぎるとの理由で悪態をつく仲。
月影
若葉組のピンチに颯爽と現れる覆面の美男子忍者。
後半では空気。
大頭
火車忍群のNo.2で事実上の司令官。5年前に妻を亡くしている。小頭様に匹敵するスケベで、かなりドジ。
紅影団
沙霧
本作の真の主人公(ウソ)。金髪で作中屈指のボインを有する美女忍者。当初は火車のライバルポジションであったが、次第にエロ要因兼ツッコミ係に落ちぶれ、終盤では毎回全裸にされる。数え21歳。作中で一番モテる。酒癖が最悪で、オバケが大の苦手。
月影に一目ぼれしているが、毎回ぞんざいに扱われる。
桔梗
沙霧が月影に会うために変装した姿(黒髪のヅラをかぶって和服を着ただけだが)。
楓
金黒マダラ髪のくのいち。中性的な外見。雷太にアレヤコレヤされたのが原因で彼に惚れる。
絹香、真魚、雅、あけび
沙霧の弟子で火車でいうところの若葉組に当たるくノ一四人組。超ド級のレズでガチのマゾヒストという変態集団。
沙織
紅影団の頭目。31歳だがとてもそうは見えない美人。両刀のビッチ。