概要
中国語ではハイレンユィ(Hairenyu)と呼ぶ。
唐時代の鄭遂が記述した『洽聞記』や元時代の林坤が記した『誠齋雜記』などによれば体長は大きいもので5~6尺(約1.5~1.8m)で外見は美しい女性で、足は無く、体表は玉のように白いとされ、鱗は無く、長さが1~2寸(約3~6cm)の毛に覆われているという。
また髪は馬の尻尾の様で長さは5~6尺、生殖器の形は人間の男女と同じで、人と交わることも可能なようで、子供を作る際もまた同じだといわれており、人を傷つける事も無いという。
なお海人魚と同一の存在かは不明だが明時代の末~清時代初期に活躍した詩人の屈大均が記した『広東新語』に記述によれば、人魚とは海が大荒れの時に毛が生えた紅面に魚とそれに乗っている魚の事を指し、人魚の雄を海和尚(日本の妖怪との関連は不明)、雌を海女と呼ぶといわれ、よく船に祟りを成すとされている。