概要
てんとう虫コミックス第42巻、藤子・F・不二雄大全集17に収録。
ストーリー
のび太が昼寝をしていると、未来デパートから商品カタログが送られてきた。その中でのび太は新製品のレジャー用深海潜水艇を見つけ、ドラえもんに買ってと頼んだが、値段はデラックスタイプで11万33円、一番安い普及型で5万35円もするため諦める。しかし、カタログの最後のページに二百円のペーパークラフト版を発見する。こちらは深海探検の気分だけを味わうものだったが、気分だけでも味わいたいのび太がドラえもんにしつこく頼み続け、しかたなく注文した。
完成後、深海潜水艇をスモールライトで小さくしうら山へ持っていく。ここでドラえもんとのび太は深海潜水艇に乗船し海底探検をスタートする。船の中から窓を見てみると、本物の海底にしか見えないが、横のボタンを押すと幻視フィルターが外れて本物の景色が見れる。のび太はボタンを押し、今いる場所がうら山の林だと確認。さらに赤いクラゲを発見し、ボタンを押して確認するが正体は風船だった。ドラえもんから「いちいちフィルターをはずしていたら、気分がでないだろ」と注意された後、のび太が潜水艇を操縦してみたいと頼み操縦を交代した。
のび太が操縦していると海底に町のいせきを見つけ、ボタンを押して岩石の中を突き抜けて侵入するが、そこで出会ったのは人魚だった。水の中に水に飛び込んでいる実に珍しい光景を見た後、人魚から水をかけられたため避難した。人魚の正体はしずかであり、入浴中だったため怒り出し、風呂の水をかけていた。
その後、スネ夫とジャイアンに似ている魚を発見した。正体はもちろんスネ夫とジャイアンであり、二人は深海潜水艇に乗りたそうにしていたが、のび太がからかったため怒り出し、潜水艇に向かって石を投げつけた。このせいで潜水艇のかじをやられてしまいコントロールが効かなくなり、落下していくが、のび太が海底火山(正体は落ち葉焚き)を発見。その後火口に墜落し、のび太とドラえもんは潜水艇を脱出。
黒こげになった二人は「なにが深海探検の気分だ!!(のび太)」「そうじゅうがまずかったからだ!!(ドラえもん)」と文句を言っていたが、その光景を目の当たりにしたスネ夫とジャイアンは「おれたちふねに乗らなくてよかったなあ」と安心していた。
アニメ版における相違点
水田版
- 冒頭はのび太が海中で魚やサンゴを観賞したり、サメに襲われそうになる夢を見ている場面からスタート。
- ドラえもんとのび太がダイオウグソクムシ(公園のタイヤ)や大量の財宝(大量の瓶)を発見するシーンがある。
- ドラえもんとのび太が人魚(しずか)に出くわす場面は原作が入浴中だったところだが、こちらは花壇に水やりをしているところになっている。これにより潜水艇にかけられた水も風呂水からホラ貝(ホース)から発射された水になっている。
- マリンスノー(ジャイアンの母ちゃんがジャイアンの布団を叩き出たホコリ)を観賞する場面が追加。
- 海底火山はスネ夫の庭でのバーベキューになっており、これに落ちる直前パニックになったのび太がめちゃくちゃな操縦をした為、機内が壊れてのび太の潜水艇の作り方がずさんだったことが露わになっている。