閃け、鮮烈なる刃! 無辺の闇を鋭く切り裂き、仇なす者を微塵に砕く!
概要
「漸毅狼影陣」とは、RPG「テイルズオブシリーズ」に登場する秘奥義の名称。使用者はユーリ・ローウェルとアルトリウス・コールブランドの二名。
初出はテイルズオブヴェスペリアの主人公ユーリの第一秘奥義として登場した。目にも止まらぬスピードで、あらゆる方向からヒット&アウェイの要領で切り刻む技。スキルのヒットプラスを装着すれば、追加のボタン入力でヒット数が増加する。
ラスボスであるデュークとの戦いで使用すると、「とどめだッ!」と一発追撃を入れる。
スパイラル・ドラコの魔装具を集めて、デュークのもとへ行って白デュークまで倒すと虹翼をまといし者(通称:黒デューク)が使用する秘奥義「凛々の明星」の中にも組み込まれている。
ベルセリアにて
後にテイルズオブベルセリアの敵の親玉であるアルトリウス・コールブランドも秘奥義として使用し、最初に剣の雨を降らせるなど独自のアレンジがあるが、四方八方からの高速移動による斬撃など変わらぬ部分もある。最後は納刀して、地面に突き刺さった無数の剣が爆散することでフィニッシュする。
別作品と言えど、黒い主人公と白い敵の首領が使用した秘奥義である。
余談
技とは直接関係ないのだが、ユーリはアルトリウスに出逢っていたら、間違いなく彼の理想の世界や考えに嫌悪を覚えていただろう。
ユーリはその手を血に染めながらも下町の人間や権力者に踏みにじられた人達を図らずも救ってきた。それに仲間達や幼馴染にして親友のフレンをとても大切にしており仲間を重んじる人物でもある(責任感が強すぎるあまり、弱音を吐けず、ひとりで背負いがちになりがちなのが玉に瑕)。つまり、「"全"よりも"個"」を優先する。
特に「あいつらが今死んで救われたやつがいるのも事実だ。お前は助かった命に、いつか法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか!」という台詞は顕著である。
反対にアルトリウスは「穢れのない世界」つまり「人が考えることをせず、機械のように淡々と理のために生き続ける真っ白な世界」っと、とても理解しがたいものであった。
彼は「"個"よりも"全"」とする人物だが、全のため(人類のため)なら人がいくら死のうが構わないということであり、その全の中にも家族だろうが知人だろうが「個人」は含まれていない。
彼らが出逢っていたならば、間違いなくその刃を交えていただろう。