概要
小野不由美の小説『十二国記』の登場人物。描写されている原作作品は『白銀の墟_玄の月』。戴国の人物。
以下、「白銀の墟_玄の月」のネタバレを含みます。
人名ではなく、黒い竹の筒を使い知らせを届けることからそう呼ばれている。朱旌を通じて石林観の主座、沐雨に情報を伝え続けた人物。
夏官が管理している、高官か軍の将校しか使えない青鳥(伝書鳩のように使われる妖鳥)を使っていることと、その情報がおそろしく正確であることから、鴻基、それも王宮内部の中枢に近い位置に居る誰かと目されているが、その正体は不明である。
考察
文州にて友尚軍が壊滅し、烏衡の口から驍宗の復帰が阿選らに報告された際、“玄管と呼ばれる者は、静かにその場を離れた”との記述があるので、その場に居合わせた高官の内の誰か、もしくはその様子を立ち聞きできるほど、宮廷の中枢に出入りできる立場に居る誰かだと推察される。
また、朝廷の中枢の情報を把握することができ、朱旌とも通じていることなどから、耶利が“本当の主”とする人物なのではという考察があるが、作中では玄管の正体も、耶利の主公の正体も明らかになっていない。