我が異端流しの魔術は、不正を審問する魔術。...そう、貴様のようなやつを追い返すための術であるよ。
新たな世界を切り開け!!
自身のバトルゾーンの《異端流しオニカマス》と相手の《熱き侵略レッドゾーンZ》を順番に指さす。それは《異端流しオニカマス》が不正審問の魔術を使用するサイン。
効果
異端流しオニカマス |
UC 水文明 コスト2 |
クリーチャー:ムートピア パワー2000 |
このクリーチャーは、相手に選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) |
相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーを出した時、そのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。 |
概要
『デュエル・マスターズ 新1弾 ジョーカーズ参上!!』にて登場したムートピアの1枚であり、新章デュエル・マスターズを、そしてメタクリーチャーを代表する1枚。
踏み倒しメタとして有名な1枚だが、他のカードと異なるのはアンタッチャブル効果持ちという点。
厄介なメタ効果持ちでありながら、選ばれない為効果での除去が困難で、相手のデッキ次第ではこれ1枚で詰む事もある。
それ故に、現在のデュエマではいかにこのカードの影響を回避できるかが重要であり、環境の変遷、カードプールの変化に伴い影響力も変動するものの、油断してると忘れた頃に痛い目を見るだろう。
赤い稲妻テスタ・ロッサの様な、『かわりに』排除する訳では無い為、登場時効果の発動を許してしまうので、ディスペクターのEXライフとは相性が悪い。
ただ、アンタッチャブル効果でこのカードは守られるので、同様のカードよりは場持ちが良い。
あくまで効果で選ばれないだけなので、マッハファイターには滅法弱いのは御愛嬌。
それでもコスト2なので、有象夢造で手軽にリアニメイトできるので、除去できてもリカバー可能。
下手に攻撃するとバトルで破壊されるが、テック団の波壊Go!の様な全体除去には滅法弱い為、攻撃しなくても除去されるリスクは意識しなければならない。
特にDの博才サイバーダイス・ベガスは天敵。Dスイッチで手札のテック団の波壊Go!によるカウンターを打たれてしまう。
また、自分から攻める場合はメタ効果が適用されないので、ヘブンズ・ゲートやドラゴンズ・サイン等、強力な踏み倒しトリガー相手だと油断できない。
荒廃と豊穣の決断なら、効果の重ね掛けで全体のパワーマイナスでオニカマスを破壊できる。
比較対象となるカードにはポクチンちんが存在。
オニカマスはバウンスなので、排除後に再利用されるリスクがあるが、ポクチンちんデッキボトム送りなので再利用しにくい。
アンタッチャブルの代わりにあちらはパワー3000で、墓地リセットに加えて無色という利点まである。
どちらが有効かは状況次第と言える。
どちらにしても、ホーリー・スパークの様な対象をとらないカード相手だと、少々立場が弱い。
『コストを支払った召喚』扱いのGR召喚には対応しない。というか、オニカマス対策の展開手段とも言えるので、まあ仕方ない。
登場時期から革命チェンジや侵略への対策として期待できたが、あろうことか蒼き団長ドギラゴン剣デッキに採用されてしまい、同タイプデッキの展開を封殺しつつ、自分は革命チェンジでゴリ押すデッキが完成。
デュエル・バスターズの汚名と影響力を後押ししたのは言うまでもない。
かつては最速コンボ成立が至上命題となるループデッキにすらも普通に採用された辺りに、環境への刺さり具合が窺い知れた。
カマスレッゾ事件
DMGP5th準決勝にて起きた悲劇?として有名な出来事。
対戦相手の場にはオニカマスが存在し、お互いのシールドは0。
場にはクリーチャーがおらず、手札にもスピードアタッカー持ちのソニック・コマンドがおらず絶体絶命。
そんな状況で迎えたラストターン。
引き当てたのがスピードアタッカー持ちの轟速ザ・レッドという奇跡。
そのままダイレクトアタックで勝負が決まる…………筈だった。
そこで決勝戦行きが確定した緩みからか、熱き侵略レッドゾーンZに侵略してしまい、オニカマスのバウンスでアタッカーが不在に。
当然ターンは終了し、逆転負けとなってしまった。
プレイングミスの部分が注目されるが、勝負内容自体は白熱しており、名勝負として記憶に残った人も多い模様。
余談
元ネタのオニカマスはリンク先参照。
絶対王者!! デュエキングパックでは、現実でドギラゴン剣との組み合わせで猛威を奮った為か、ドギラゴンの龍剣星王紅鬼勝を構えたイラストで再録。
そして、謎のブラックボックスパックでも再録されたのだが…………なぜか塩焼きにされていた(しかも豚汁付き)。
なお、実際のオニカマスは毒を持っている上に、加熱処理しても食用には向かない。