『面白い……この銀河皇帝に弓引く愚か者が、まだ存在していたとは』
『ならば、よし!
月の全てを滅ぼし、炎の中の骸を娶るとしよう、【女帝】よ!』
『全艦、砲門開け。我に弓引く反逆者どもに、鉄槌を下す!』
恒銀河帝国はここに成り、星々は『皇帝』のものとなった。それでも……それでも彼女たちは反抗する。たとえ相手が絶対支配者であろうとも、自由を歌い、舞台に立つために。──『劇フェス』戯曲・第五幕より
概要
本役は、ゲームアプリ『少女☆歌劇レヴュースタァライト-Re LIVE-』(スタリラ)の劇中劇アルカナ・アルカディアに登場する人物である。演じるのは、シークフェルト音楽学院の雪代晶。
アルカナ・アルカディアは、全六幕からなるタロットカードを擬人化した登場人物たちの時を超えた壮大な叙事詩となっている。
本記事で取り上げる『皇帝』の正位置の意味は実行者・指導力・決断力、逆位置の意味は未熟・過信・独裁である。
作中では、人類を全て支配しようとする、恒銀河帝国の皇帝という役柄となっている。
『皇帝』を演じるのは、雪代晶。晶は、シークフェルト音楽学院舞台俳優学科の2年生、エーデルが一人フラウ・プラティーン。クールかつ妥協を許さない性格で、軋轢を生みやすい。学院において圧倒的な実力で、王者として君臨している。幼なじみの鳳ミチルを王佐とする。
劇中劇アルカナ・アルカディア内での活躍
以下、ネタバレ注意。
第五幕
舞台は、戦場となった遥か遠い未来の地球と月。『皇帝』は、甘美で優しく、完璧なる社会を作り出し、宇宙の全ての人類を支配しようとしていた。完璧なる社会には、表現や自由、意志やキラめきがなく、人としての死があった。
この『皇帝』の甘美な支配に抗うため、宇宙で唯一恒銀河帝国の支配下にない月の『女帝』を旗印に人々は立ち上がる。『皇帝』の率いる艦隊は、圧倒的な戦力差により戦争を有利に進めていた。
しかし、『女帝』の乗る月面駐留艦隊旗艦【月紅】の捨て身の衝角突貫、その隙をついた『恋人』『塔』『死神』の乗る艦のカチコミによって、『皇帝』は舞台人の力を思い知らされることになるのだった。
第六幕
荒涼とした白い砂漠。月明かりの果て……約束の場所、秘密の楽園である『月』で、【星の少女】に語りかけるアルカナの一人として登場する。
配役された舞台少女との関連性
※本項目は編集者の主観で記述されています。明らかな間違いや矛盾等があった場合、加筆修正をお願いします。
⚪︎傲岸不遜な言動は、『皇帝』と雪代晶に共通している。
⚪︎自分の力を過信し傲った結果、『皇帝』は自身の破滅を招いた。晶もまたそうなりそうだったが、リュウ・メイファン、夢大路栞、鶴姫やちよ、鳳ミチルらによって、自身の王としての力量を知ることができた。
関連タグ
同幕の登場人物
タロット番号