『過去から未来に、旅をしてきた。約束の場所を求めて』
『私は……星の少女。あのキラめきを追いかける者』
『行かねば……【約束】したのだから。【みんな】と』
概要
本役は、ゲームアプリ『少女☆歌劇レヴュースタァライト-Re LIVE-』（スタリラ）の劇中劇アルカナ・アルカディアに登場する人物であり、本作の軸となる役。
アルカナ・アルカディアは、全六幕からなるタロットカードを擬人化した登場人物たちの時を超えた壮大な叙事詩となっている。
本記事で取り上げる『星』の正位置の意味は希望・ひらめき・理想・キラめき、逆位置の意味は絶望・幻滅・高すぎる理想である。
作中では、記憶を失いながらも、約束のために旅をし続ける役柄となっている。
劇中劇アルカナ・アルカディア内での活躍
以下、ネタバレ注意。
第一幕
舞台は、妄熱病という不治の流行り病が広まった世界。医学によって人を救おうとする『吊られた男』と、神のみが人を救うべきと信じる『女教皇』は対立していた。自分が誰かわからないまま、ただ誰かと交わした約束のために旅をしていた【星の少女】は、妄熱病にかかり倒れてしまう。倒れた彼女を『吊られた男』は治療し、介抱する。
『女教皇』は咎人として『吊られた男』を捕らえ、火あぶりにしようとしていた。【星の少女】は必死に彼の無実を訴えるが、『女教皇』は容赦なく刑を執行した。しかし、女教皇の側近であった『魔術師』は、『吊られた男』を救うために魔法を使う。
『魔術師』の魂と引き換えに召喚された『悪魔』は、『女教皇』と教皇庁の騎士を地獄に落とし、『吊られた男』を救う。そして『吊られた男』は、医術の力、つまり神ではなく人間自身の力によって、人を救おうと旅に出る。『吊られた男』は【星の少女】に共に行こうと誘うが、彼女は断り、一人の旅を続けるのだった。
第二幕
舞台は、人と人が巻き起こした、鉄と炎の嵐に飲み込まれた世界。戦場において、神の代弁者『法王』と新兵器『戦車』が対決しようとしていた。
【星の少女】は終わらない旅に疲れ、『法王』のいる街のために従軍看護師になっていた。多勢に無勢ながら抵抗を続ける『法王』らだったが、新兵器『戦車』によって街は蹂躙される。『法王』の慈しみの説得も甲斐なく、『戦車』は力を証明した。
そのような様子を、理の管理者である『運命の輪』と『力』が、観察していた。そして、【運命】に逆らい、理の外にある【星の少女】が抗うのをやめ、諦めるのを期待していた。
【星の少女】は抗うのを止め、【運命】を受け入れそうになる。しかし、【星の少女】は奮起し、旅を続ける決意を新たにする。
第三幕
舞台は、法廷。【星の少女】は迷い込んだとある国で、謂れなき罪により法廷に立たされていた。裁判長を務めるのは『正義』、検事を務めるは『節制』。結果ありきで、何度も繰り返される茶番のような裁判。陪審員の一人『太陽』以外は、ただの一人もこの法廷に疑問を持っていなかった。
罪人だと断定される【星の少女】の語る強く眩しい言葉に、『隠者』は心動かされ、皆が忘れてしまった真実を語る証人となる。『隠者』の語る【幸福都市】の真実は、一つの舞台を終わらせた。
【星の少女】のキラめきが、『太陽』と『隠者』を動かした。機能を停止する直前、『太陽』は【星の少女】に感謝を伝えるのだった。
第四幕
これは、かつて『月』に救われた【星の少女】が、失われた『月』を探し、取り戻す物語。荒野の海賊団の物語。
西の魔女は【星の少女】に
ラビット・スティールは『希望』に
『月』は再び天に昇り、その月明かりを目印に【星の少女】は歩き出したのだった。
第五幕
舞台は、戦場となった遥か遠い未来の地球と月。『皇帝』は、甘美で優しく、完璧なる社会を作り出し、宇宙の全ての人類を支配しようとしていた。完璧なる社会には、表現や自由、意志やキラめきがなく、人としての死があった。
この『皇帝』の甘美な支配に抗うため、宇宙で唯一恒銀河帝国の支配下にない月の『女帝』を旗印に人々は立ち上がる。『女帝』は緩やかな滅びを待っていたが、『愚者』と『月』、そして【星の少女】との出会いを通して奮起したのだった。
【星の少女】を乗せて脱出する、塔の形をした宇宙船の恋人號。恋人號の艦長代理である『恋人』と人工知能の『塔』、元テロリストの『死神』は、【星の少女】のために血路を開く。
英雄たちによって、【星の少女】は月のワームホールを通り、約束の場所、秘密の楽園である『月』に到達するのだった。
第六幕
舞台は、荒涼とした白い砂漠。月明かりの果て……約束の場所、秘密の楽園である『月』。
【星の少女】は月を一周するが、約束の地は見つからず、絶望する。疲れ果て蹲ってしまう【星の少女】。しかし、白い砂の中から起き上がった『愚者』が、そんな彼女に話しかける。
【星の少女】は『愚者』に、旅の話、世界の話を語る。その話にドキドキとワクワクを覚えた『愚者』は、旅に出ようと立ち上がる。【星の少女】は、旅の結末は荒涼とした砂漠だと、旅を止めるように言う。しかし、『愚者』の反論に驚く。
そして、『世界』が現れ、アルカナについて語る。『愚者』と『世界』の言葉によって、【星の少女】は旅の意味、自分の役割を自覚するのだった。
【星の少女】の前に、これまでに出会ってきたアルカナたちが現れ、彼女に言葉をかけていく。
ネタバレ
作中世界の現在において、【アルカナ・アルカディア】内で『星』は存在しながら、演者はいなかった。
しかし、未来において、とある舞台少女が『星』の台詞を書くことになる。
その舞台少女とは、西野える（CV佐倉薫）。フロンティア芸術学校の舞台制作コースの生徒になる脚本家志望の少女である。
謎の存在（おそらくコイツ）によってノートを渡されたえるは、舞台少女たちの世界に出会う。そして、彼女は大月あるるによって舞台少女となった。
舞台において、過去・現在・未来は交錯する。だから、未来の舞台少女である西野えるが、現在に影響を及ぼすこともありえるのだ。
配役された舞台少女との関連性
※本項目は編集者の主観で記述されています。明らかな間違いや矛盾等があった場合、加筆修正をお願いします。
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