「舞台に広がる遥かな地平
前人未到の笑顔を求め、目指せ幸せ新世界!
フロンティア芸術学校1年 大月あるる。
新しい風、吹かしてショウタイム!」
「煌めく弾丸翼に込めて 荒野に目指すは自由の舞台」
「スポットライトがゴールドラッシュ 両手につかんでBIG DREAM!」
「舞台少女 大月あるる いどめ向かい風 すすめフロンティア!」
「我が道照らせよ Moonlight! 迷わず進めば All Right!」
「煌めく弾丸 翼にこめて 遙かに目指せ ミライの舞台!」
「フロンティア芸術学校 大月あるる つらぬけ向かい風 すすめフロンティア!」
概要
所属 | フロンティア芸術学校舞台表現コース1年 |
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誕生日 | 5月29日 |
好きなこと | クロスワードパズル、お絵かき |
苦手なこと | 悲しい演技 |
好きな食べ物 | カレー |
嫌いな食べ物 | 生のにんにく |
武器名 | ヘヴンメーカー(2丁の拳銃) |
CV | 潘めぐみ |
元気な笑顔が取り柄の舞台少女。
天性の明るさを持ち、どんな時も決して落ち込まない。レッスンで失敗して叱られたときでも、へこたれずにそれを前向きに受け止めるポジティブさを持つが、物事に夢中になると周囲が見えなくなるところがある。
相手を応援することに長けた強い言霊の持ち主で、アイドルアニメの主人公もかくやの求心力でフロンティアの支柱となっている。
自分の名前に引っ掛けた、「あるよ、あるある! あるある、あるよ!」というフレーズを多用し、どんな状況もポジティブに好転させる。
他の学校の代表キャラに比べると、高1でひとつ幼いが、年長者に対しても基本敬語は使わず、フランクな態度で接する。
中学三年生のときに舞台を見て、舞台の世界に興味を抱くようになった。フロンティア芸術学校に入学するまで演劇の経験はなかったが、持ち前の前向きさと行動力で着実に実力を増している。
本人は運がいいと思っている。
叶美空は幼馴染であり、よき理解者でもある。
夢は美空と一緒に舞台に立って、世界のみんなを幸せにすること。
自らお菓子を作ることもあるが、その腕前は…。おいしいものをたくさん入れればもっとおいしくなると思っているタイプ。
その明るく活発な性格が似ているためか、聖翔音楽学園の愛城華恋とも気が合う面があるらしい。優しいお姉さんのような感覚だろうか。
華恋によると、四つ葉のクローバーを見つけるのがうまいらしい。
また、アライズ・オール・ユア・サンズのイベントでは他校同士での合同演劇で凛明館女学校の巴珠緒と共になった事もある。
レヴュースタイル
二丁の拳銃が武器。ピースメーカーならぬヘヴンメーカー。横に飛びながらの連射など、西部劇のようなスタイルで戦う。
ゲーム外では
2019年11月に開かれた、3rdスタァライブ「Starry Diamond」に、ララフィンと静羽と共に登場。
その後、2021年12月には「スタリライブ配信中 出張版」にて、朗読劇『新訳ロミオ&ジュリエット』の主役として出演。
『ロミオとジュリエット』を上演して以来、悪夢に苛まれているあるるの悩みを解決するべく、真矢、まひる、涼と共に「バッドエンドで終わらない『ロミオとジュリエット』」を創り上げようと奮闘する。
関連イラスト
関連動画
【スタリラ】フロンティア芸術学校 大月あるる 自己紹介動画
関連タグ
『BanG_Dream!』の弦巻こころとの共通点を指摘する声もある。
あるるの過去(※ネタバレ注意)
「だけど……演じ続けなくてはいけません。
誰よりも笑顔で、明るく、ハッピーな、大月あるるを。
私の役は……俯いて、立ち止まって、泣いている役ではないのですから。」
「アルカナ・アルカディア」編で、実は孤児であるということが明らかになる。
ある日、施設の前に「大月あるる」という名前が書いた紙と共に捨てられていたという。それからは施設で育てられた。
周囲の人たちはあるるのことを家族同然に、大切に接していたようだが、「家族なのに、どうして私は一人で施設に帰るんだろう」と幼心に感じていた。
そうするうちに、誰からも愛される、明るく元気な「大月あるる」を演じる、という処世術を身に着け、現在の性格が形成されていったようだ。
そんなある日、孤児院に慰問に訪れた、叶美空の両親が主宰する劇団「劇団スカイブルー」の公演を見て美空の芝居に感動し、劇団に入ることを決めた。
舞台の上でなら、どんな自分にだってなれることを知ったあるるは舞台の世界にのめり込んでいき、フロンティア芸術学校で出会った仲間たちを「劇団(ファミリー)」と呼ぶほど、大切に思っていたようだ。
それ故に、たった一つの主役を奪い合うため、レヴューで相争うことは何よりも耐えがたいことだった。一度は自ら上掛けを落とし自害しようともするが、美空をはじめとする舞台少女たちからの叱咤激励によって、他校のような健全な競争に収束するかと思われたその時、会話の流れで「あるるのお母さんに見つけてもらえる」というワードが出てしまう。
美空からすれば、「大きな舞台で主役になれば、本当の家族にまた再会できるかもしれない」という、励ましのつもりだったのかもしれないが……
「ふふ……あはははは! あははははははははははは!」
「そっか。そういう可能性、あるんだ……。」
「『おかあさん』。最初に……私のことを捨てた人。
『おかあさん』。何にもない人生を歩ませた――張本人。悪い悪い、魔女。
『おかあさん』。私が……一番、大嫌いな存在。」
「『お母さんが、見つけてくれる』?
『劇フェスは、全国のみんなが目にする舞台だから、気付いてくれる』?
ふふっ……あははっ! そんなことあるわけないよ。
探す気があるなら、最初から捨ててないよ。最初から私は、みなしごになんてなってないよ。
それにね……舞台の真ん中に立って、有名にならなくちゃ迎えに来てくれない人……
私は、『お母さん』だなんて思わない、ぜったいに。」
あるるは突如、人が変わったように渇いた笑いを漏らし、怨嗟の言葉を吐き出し始めた。
孤児のあるるにとって、自分に「大月あるる」という名前しかくれず、孤児院に置き去りにした「お母さん」(生みの親)はもっとも憎たらしい相手であり、その一言がトリガーとなって十数年間溜め込んできた黒い感情が一気に噴出し、なんと子どもの姿になり、言動も幼子のそれに退行してしまう。
同時に家族同然に思っていた学校の仲間たちにずっと隠してきた心の暗部を見られたことにショックを受け、劇場の奥深くに逃げていってしまう。
家族という過去もなく、劇団という現在もなく、ただただ逃げることしかできないあるる。
その後
キラめきを取り戻し、「アタシ新発見」を果たしたあるるは、「アルカナ・アルカディア」の終盤、自分に道を示してくれた華恋とレヴューで真正面からぶつかり合う。
「私の居る場所が――全部、舞台! 夜空に輝き続ける月のように、私はここに立ち続けるっ!
『大月あるる』――その名前だけあれば、私はいつだって舞台に立てるのっ!」
自分を捨て、自分から何もかもを奪った母親から唯一貰った「『大月あるる』という名前」を胸に抱いて、舞台に立ち続けることを決めたのだった。
なお、その後「お節介な親友」が調査したところによると、母親は既に亡くなっていたとのこと。
思いのたけを直接伝えることはできなかったが、墓所のありかは判明したため、「舞台があるこの星に、産んでくれてありがとう」と、語り掛けることはできたようだ。
「アルカナ・アルカディア」での活躍
上述の通り、「アルカナ・アルカディア」編では、あるるの過去や人格形成、そしてストーリーのキーパーソンであるえるとのかかわりなど、実質的に主人公と言っても過言ではない扱いを受けている。
アニメ版の主人公である華恋からは、「舞台でなくしたものは、舞台でしか取り戻せない」と、自らもキラめきを失って悩み苦しんでいた経験を踏まえたアドバイスを受けていることや、本家アニメでおなじみの「アタシ再生産」を意識した、「アタシ新発見」バンクが用意されているなど、シナリオ上でもそれは意識されていることが垣間見える。
そして、メインストーリーの最後のセリフは、他でもないあるるによる「あるよ、あるある。あるある、あるよっ!」である。
「アルカナ・アルカディア」編は「『劇場版』で採用できなかったアイディアを盛り込んでいる」という背景があり、親も家族も家もなく、周囲の人々から望まれるような人格を演じていたあるるは、キラめきを失って「世界で一番空っぽ」になってしまった、華恋のエッセンスが盛り込まれたキャラクターなのかもしれない。
残念ながら「スタリラ」はサービス終了してしまったが、あるるの次の舞台を目にする機会はあるのだろうか。そんな未来って、ありますか?