概要
神剣-フェニックスブレードとはストラクチャーデッキ-戦士の伝説-で登場した装備魔法である。
テキスト
戦士族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
自分のメインフェイズ時、
自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で、
このカードを自分の墓地から手札に加える。
解説
戦士族のみに装備可能であり、装備モンスターの攻撃力を強化する効果と自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で自身を墓地からサルベージする効果を持つ。
装備魔法としては上昇値も小さく、装備できるモンスターも限られる為、とても使い勝手が悪い。しかし、墓地の戦士族モンスターを除外することで手札に戻すことができる為、一度使って終わりにならないところに強みがある。初心者が使うにはもってこいの装備魔法なのかもしれない。
…ところで、このカード。上記にも記されている通り現在は禁止カードの一つである。
初心者や遊戯王をやったことが無い人はなんでこんなカードが規制されているのか悩むだろう。
その原因は「墓地の戦士族2体を除外して手札に戻す」部分にある。キラー・スネークの項目を見てもらえれば分かる通り、アドバンテージを失わずに手札を増やすことができるという点は非常に強力な効果である。エラッタ前のキラー・スネークは毎ターン自分のスタンバイフェイズ時にだけ手札に戻すのに対し、こちらは墓地の戦士族さえ肥えていれば1ターンに何度でも手札に戻すことができる。
更に問題となったのが除外したモンスターを「次元融合」で一気に呼び出し、総攻撃を仕掛けられるコンボに繋げられた点。当時は「E・HEROエアーマン」も制限されてなかった頃なのでより強力だった。
エアーマン制限後も、「墓地の戦士族2体を除外して手札に戻す」部分に着目され続け、「ドグマブレード」(疑似1ターンキルを狙うデッキ)に代表されるような凶悪デッキのコンボパーツに使われていたものの、装備カードとしての性能が上記のようにしょっぱい為、周りが規制されることで無制限を貫いていた。
しかし、「聖騎士の追想イゾルデ」の登場が運の尽き。「剛鬼」等と組み合わせると先攻エクストラリンクができるように。
イゾルデの効果の仕様上1枚あれば十分な上、「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」・トロイメア等の手札コストとしても使えたことから2019/01/01に無制限から禁止カードに設定されてしまった。
余談
ここまでの説明を見てもらえればわかる通り、装備魔法でありながらその使用手段は「墓地の戦士族モンスターの除外と手札コスト」がメインであり、装備魔法として使われることはほとんどなかった。その為ある意味かわいそうなカードと言えなくもない。
似たような境遇と性能を持つカードに「蝶の短剣-エルマ」がある。こちらと比べてみると装備モンスターの攻撃力を300アップ・自己サルベージ効果という共通点を持っている。こちらは「鉄の騎士ギア・フリード」と「王立魔法図書館」と組み合わせた無限ドローで規制されることになったのだが、装備されている分こっちの方が扱いがまだマシとか言われたりする。尚、フェニックスブレードもドグマブレードとその派生版のデッキで「光帝クライス」等と組み合わせて無限ドローに使われていた。