禍斗
6
かと
禍斗とは中国の伝承に登場する炎を吹き散らす犬のような怪物、もしくは南方の異民族。
中国語ではホォトウ(Huodou)と呼ぶ。
古代中国の地理書『山海経』の「海外南経」によると、南方海上にある厭火国に棲んでいる黒い獣であるという。
これはこの獣の食性によるもので、炎もしくは犬の糞を食べ、便の代わりに炎を排泄しさらに炎を吹き出す恐ろしい獣であるとされる。そのため、食事をしないときにはこの地にいるのである。
その姿は黒い犬そのものであるが、不思議な光沢があり尾が二股に割れているともいわれる。
妊娠1ヶ月の母犬に流星の欠片が当たると生まれるとされ、火を扱うことに長けるため火神に仕え、主が職を辞したときにはその立場を引き継ぐこともあるとされる。
また雷神が雷車に乗って大地を駆けるときにも付き従うとされる。雷斧を振るって落雷が起こり、火事になるとその炎を喰らうという。
なお一説によると、この名はもともと南方の異民族・厭火人の別名であり、それを妖怪として表現したものが後代に怪物として定着してしまったものであると言われている。
コメント
コメントが未記入です
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る黒戌
怪し譚シリーズは邂逅のちょっと後位、はっきり書いていませんが前髪の長い友一のイメージで書いています。 辻に立っていたりいなかったり…綿密に時系列表作ってる訳では無いので…ふわっとそこら辺です(笑) 「炎を喰らうもの」 そんな怪しを調べていて《禍斗》に出会いました。 黒戌の形をした大陸の妖怪。 この禍斗を何とか室町に繋げられないか試行錯誤が始まりました。 禍斗に関しては本当に付け焼刃なので、お読み頂いてる方で詳しい方がいらしたらお許し下さいませ。 私は火を吐く怪物が大好きで、ドラゴンは元よりイーフリート、バルログ、ああゴジラよりガメラが好きなのもその理由かもしれません。4,396文字pixiv小説作品