※この記事は呪術廻戦9巻、アニメ『呪術廻戦』第2期『懐玉・玉折』のネタバレを含みます。
概要
『私に従え猿共』とは、『呪術廻戦』の単行本9巻『玉折』に収録されている第78話『玉折-参-』、また、アニメ『呪術廻戦』第2期『懐玉・玉折』第5話『玉折』において、登場人物である『夏油傑』が放ったセリフである。
このセリフに至った経緯
夏油傑は、呪術は非術師を助けるためにあると考えており、弱者生存がこの世あるべき姿という思想を持っていた。しかし、ある出来事(詳細はこちら→ 盤星教 夏油傑)をキッカケに、非術師を猿と蔑むようになり、自分の理想の世界を作るために行動し始める。
第78話『玉折-参-』内にて、経緯は不明だが夏油は孔時雨の協力を得て、宗教団体『盤星教』の各支部長、代表役員、会長、その他盤星教の太客を集会場に集め、舞台の上に登壇し言い放つ。
『今 この瞬間からこの団体は私のモノです』
『名前も改め 皆さんは今後私に従って下さい』
当然、盤星教側もこんな事には賛成できず、反対の声が多数あがる。すると、彼は続けて、
『困りましたね そうだ!! 園田さん よろしければ壇上へ そう!アナタです!!』
代表役員である、園田茂を壇上へ呼び出した。
そして、壇上へ上がると…なんと、達磨のような呪霊を園田の頭上へと呼び出し、園田を圧殺した。すかさず彼は続ける。
『さて 改めて』
『私に 従え 猿共』
───かくして、後に最悪の呪詛師と呼ばれる男は動き出した、非術師を皆殺しにする為に。
その男は、誰よりも仲間想いであったがために。
余談
彼は、非術師の人間のことを「猿」と呼ぶが、これは公式ファンブックの夏油の解説ページによれば伏黒甚爾の影響であるとされている。
天元より直々に下された護衛依頼の終盤、一度五条が敗北し、護衛対象も殺害された後、伏黒甚爾との戦闘に突入するも彼もまた天与の暴君の前に敗北してしまう。
甚爾にはこの時、そのまま夏油を殺害してしまった場合、死後夏油の取り込んだ呪霊がどうなるか分からないという懸念点があった、その為トドメは刺さず術師なら死なない程度の傷に留め彼をその場に捨て置く。
故に夏油は生き延びた。が、その折に伏黒甚爾は気絶している夏油の頭を蹴りながら非情な言葉を放つ。
『親に恵まれたな だが その恵まれたお前らが 呪術も使えねぇ俺みたいな猿に負けたってこと 長生きしたきゃ忘れんな』
この言葉を受け取った為、彼は非術師のことを「猿」と呼ぶようになったのではないか?と読者からの質問を受け、作者もそれを肯定し、公式ファンブックでこの時の夏油は寝ていた(気を失っていた)ので睡眠学習で影響を受けたと答えている。