「東城会が力で光り輝かせるこの街に 私は 風穴を開ける人間です」
CV・モデル:井浦新
概要
『龍が如く0』に登場する神室町の不動産会社「立華不動産」の社長。25歳。
東城会が根を張り巡らせる神室町においてどんな売り物件でも新たに用意することから「闇の不動産王」と呼ばれている男。紳士的な物腰や立ち振る舞いとは裏腹に東城会と比肩しうる神室町の支配層にのし上がらんとする野心も持ち合わせている。
本編ストーリーにおける最重要地点「カラの一坪」を巡って、若き頃の主人公・桐生一馬と出会う。
かつて半グレだった時に、自身の相棒である尾田純を助けた際に右腕を失い義手となり、時折、鎮痛剤が効かない程の激痛や実際無いはずの指先にまで痛みが走る(医学的には「幻肢痛」と呼ぶ)ことに加えて、処置の遅れから負った腎臓の障害のために定期的な人工透析が欠かせない身体となったが、それでも東城会構成員に引けを取らない程の喧嘩の腕前を持っている。
劇中の活躍
「カラの一坪」での殺人事件後に自ら堂島組を抜け出した桐生に接近し、仲間に引き入れようとして一旦は断られるも、自身の目的や「風間新太郎の推薦を受けて桐生に近づいたこと」などを全て明かし、彼を立華不動産の社員として迎え入れる。
以後は桐生と協力し合い、桐生が堂島組に始末されそうになった際は桐生の元に車で駆け付けて囲みを突破したり、堂島組の攻撃を止めるために東城会本家に向かい二代目代行・二井原隆に取引を持ち掛けるなど桐生と確かな協力関係を築いていく。
以下、ネタバレ注意
実は中国残留日本人の二世で、物語の重要人物「マキムラマコト」の実兄。
筱喬(シャオチャオ)という本名を持つマコト同様、中国人としての本名も持っていると思われるが、劇中で明かされる事は無かった。
中国で「日本鬼子」と迫害を受け、それから逃れる目的で15歳で日本に密入国し、大阪・蒼天堀で中国マフィアとして活動していた際に偶然見ていたテレビでマコトの所在を知り、神室町に拠点を移すが、神室町再開発計画で土地の地上げを行っていた堂島組に「カラの一坪」の所有者であるマコトがいずれ狙われるであろうことを予見し、風間と組んで彼の助言で堂島組より先に「カラの一坪」を手に入れてマコトを守るために立華不動産を設立する。
物語終盤、堂島宗兵が雇った最強の殺し屋・老鬼に桐生の身代わりとして捕らえられてしまい、久瀬大作らによって凄惨な拷問を受け、立華の挑発に逆上した組員の米田に側頭部を大型ハンマーで殴られたことが致命傷となり、最期は駆け付けた桐生に久瀬から聞いた堂島と老鬼に関する情報を伝えて息を引き取った。
桐生にとっては何度も命を救ってくれたこともあり、彼の意思を継ぐことを考えて行動するようになる。
余談
- 埋葬の場面まで本編中で明確に描写されることは無かったことや、彼の姿が最後に映った場面の場所がカラの一坪だったこと、エピローグにて妹・マコトが兄のために献花しに来た場所もどこかの寺の墓地などではなくカラの一坪だったことから、一部のプレイヤーからは「カラの一坪には立華の遺体が埋まっている」という説が唱えられたり、後のシリーズで神室町の再開発を経てカラの一坪の上に建設されたミレニアムタワーを「立華の墓碑」と称する人もいる。
- そのミレニアムタワーがシリーズで度々爆破されたり物語の重要人物がよく死亡することから「呪いの地となっているのでは?」とプレイヤーからツッコまれている。