「神室町で不動産屋やってると荒事も多くてさ…… 俺 そこらの極道よりよっぽど血の気が多いんだよね」
CV:小西克幸
概要
『龍が如く0』に登場する神室町の不動産会社「立華不動産」の社員で、社長・立華鉄の忠実な側近的存在。一見して軽い印象を与えるが、立華に対しては忠実であり、極道に対してさえ一歩も引かない態度で仕事をこなす。一方、ヤクザでもないのに左腕に蝙蝠の刺青を入れていたり、拳銃を常備しているなどの不可解な点もある。
劇中での活躍
立華と共に主人公・桐生一馬と出会い、桐生の実力を測るために戦うも敗北。正式に協力関係を結ぶ事となった立華と共に「カラの一坪」を巡る騒動の中で桐生と協力し合う。その際、便宜上立華不動産に入社することになった桐生の教育係となり、桐生のサラリーマン人生の中での初めての上司を務めた。
勤務初日の打ち上げをしようという目的で、桐生がシリーズを通じて利用することになる天下一通りの高級クラブ「セレナ」を初めて紹介したのも尾田である。
本作の重大なネタバレが含まれます
物語終盤にて、なんと東城会直系堂島組若頭補佐・渋澤啓司と裏で繋がって立華の情報を漏らしていた内通者であると同時に、中国からの密入国者として半グレをやっていた2年前にマキムラマコトを騙して韓国系組織に売り飛ばした張本人である事が発覚する。
マコトを売り飛ばした直後に大阪・蒼天堀で出会った立華に敗北して以来、年下である彼を兄と崇めて心酔するようになり、仲間の証として蝙蝠の刺青を立華にも入れさせ、更には立華に協力して立華不動産の設立に関わるようにもなる。
しかし、「カラの一坪」に纏わる騒動に関わる中で、マコトが立華の実の妹である事と彼女が「カラの一坪」の所有者であると判明した事で、彼女を売り飛ばした過去が立華に発覚することを恐れ、マコトの殺害を目論んで所在を渋澤に伝えていた。
渋澤組に追われる桐生とマコトの逃亡を手助けするのを装い、2人を誘導した廃ビルにおいて、マコトが「あの人を知ってます」と言ったとたん、本性を現し、自らの手でマコトを殺害しようとするが、日侠連総裁・世良勝から護身用に渡されていた仕込み杖でマコトに足を刺された挙句、桐生に銃を奪われる。
桐生に全てを打ち明けた後は、自分の正体を知りながらも自分を気遣おうとするマコトに心動かされるものがあったのか、廃ビルに渋澤組の追手が迫ってきた事を知ると、自ら敵の足止めを引き受け、桐生にマコトを託して、2人を逃がすと、単身渋澤組の構成員達に戦いを挑んだが、多勢に無勢で、渋澤が到着した時には致命傷を負わされて虫の息であった。
そして、渋澤から尋問も兼ねて銃を突き付けられるも、最後までマコトの居場所を自白しようとはせず、逆に渋澤に対して皮肉を吐き捨てながら射殺される。
立華にも渋澤にも中途半端な裏切りを犯してしまったその様は、腕の入れ墨が描く蝙蝠の如しであった。
擁護のしようもない悪人であることは間違いないが、立華は彼の長年にわたる忠誠、桐生は彼の最後に示した“ケジメ”に思う所があったのか、どちらも尾田のことを悪し様に言うような真似はしていない。
ラストで桐生が渋澤を殺しかけた際、彼の脳裏には尾田の姿もフラッシュバックしていた。
いくら外道であったとはいえ、サラリーマンをしていた頃世話になったり、いくつかの危機を共に切り抜けた存在である尾田を殺されたことは、桐生にとっても許せなかったのであろう。
戦闘
桐生編で1度だけ戦闘となる、素手ではなくトンファーを巧みに使った戦闘スタイル、ヒート色は青。
- 【5連コンボ】
2撃目はトンファーではなく投げナイフを正面に投げるので通常ガードでは防げない。
- 【殴りつけ】
トンファーを持ち替え突起の部分で頭を狙った一撃、当たると気絶してしまうのでその間の追加攻撃が確定でヒットしてしまう。
余談
劇中の所業から『龍が如く』シリーズの悪役の中でもヘイトの多いキャラではあるものの、最期は彼なりに、自分の犯した悪行に対するケジメをつけたことから、こいつらに比べたら大分マシであるとする者も少なくない。
実在俳優のモデルが発表されているキャラクターではないが、プレイヤーの中にはその軟派な二枚目でワルな雰囲気からタレントの羽賀研二を連想する者もチラホラ。
元中国マフィアという出自から国籍は中国であることは確実だが、平均的な中国人より濃い顔立ちをしており、恐らくは立華と同様、日本人の血も入っていると思われる。
スピンオフ作品『龍が如く維新!極』では「本物の????(リメイク前は大野拓朗)」として登場したが、この配役については賛否両論。この人物はストーリーにおいて度々「美少年」と噂されており、それがある種の伏線にもなっている。尾田の顔立ちも十分ハンサムな部類に入るのだが、年齢的にも「美少年」とは明らかにかけ離れており、リメイク前に比べると意外性が薄れてしまっている。
関連タグ
貞元響也…世界観を共有する別シリーズの中の人繋がり。同じ悪役ではあったが、中身は尾田はおろか過去シリーズの悪役より邪悪。